現役ドラフト草案について~ルール解説・Q&A・ドラフト選手予想~
現時点で分かっている現役ドラフトのルール・草案
NPBが今オフに現役ドラフトを導入を正式決定し、ルール作りを進めるという記事が出ました。
まだルールの内容は草案の段階のようですが、これからいよいよ本格的に話が進みますね。
この記事によると、現役ドラフトの時期・対象選手は以下の通りです。
開催時期は12月初旬の保留者名簿提出直後
対象選手は年俸1億円未満で、育成契約選手を除く
対象選手から各2~3選手を「現役ドラフト」に提出する
このようにして各球団が「現役ドラフト」に提出した選手が、指名対象選手になります。
そして現役ドラフトの指名の流れはというと、こちらはまだ草案の段階ですが以下のように進行すると記載されています。
各球団が他球団から獲得できるのは1選手・流出も1選手が想定
最初に12球団が提出した選手の事前入札を行う
事前入札の結果、入札球団数の一番多かった球団から他球団選手の指名が始まる
そこから選手を〝獲られた〟球団に指名権が移っていく
指名の終わった球団の選手が指名された場合は、リスタートとなる(未指名の球団の中で入札数が多い球団からスタート)
12球団が一巡するまで行う
以上が記事に書かれている現役ドラフトのルール・流れになります。
上記の流れをシミュレーションしたイメージ図を書いてみました。
これで何となく流れが分かるかもしれません。
現役ドラフトについてQ&A
現役ドラフトについて、疑問点や効果などを自分なりにまとめてみました。
こちらは事前の選手会の発表や記事などの情報と、自分なりに考察した推測が入っています。
①なんで12月に開催するの?
保留者名簿提出後なので、各球団はこの後に選手の自由契約ができない状態。
つまり指名後に戦力外や育成落ちが無く、現役ドラフトの対象選手は翌年支配下登録となることが確実というメリットがある。
8月開催などの場合、現役ドラフトで獲得した選手をすぐ起用できるメリットがあるが、その時期となると各球団殆どその年の戦力外候補が定まっているので、各球団そういった戦力外候補しか出さない可能性が高い。
また仮に、ある能力の高い選手を飼い殺しをしている球団があった場合、シーズン中盤以降に現役ドラフトで同一リーグに移籍されると、その選手の活躍で順位や成績に影響がでる可能性もある。そうなっては移籍されたことが最大の痛手になってしまうので、ますます飼い殺しを強めることになる。
②育成選手が対象じゃないのは?
育成選手を対象にすると、育成選手を大量に保有している球団が、大量の人数の中から選べるため、有利になってしまう。
なので支配下から選ばせる方が、各球団の対象選手の戦力が均衡しやすくなる。
③育成落ちで指名逃れされない?
FAの人的補償のプロテクトリストとは逆で、所属球団がドラフトにかける選手を選択するので、球団側はわざわざ育成落ちにする必要がない
むしろ無暗に育成落ちすると、支配下の他の選手がリストに載るので、逆に選択肢の幅を狭めてしまう。結果的に選手の育成落ちの抑止にも繋がる
④戦力外候補しかいないんじゃ?
保留社名簿提出直後なので、翌年は所属球団が必要と判断した選手が対象になる。球団側は来季構想内の選手から選ばなければならないため、活躍できる可能性のある選手がリストに入る。
⑤現役ドラフト用に、戦力外予定だった選手を支配下に残しておく球団とか出てこない?
可能性はあるけど正直愚策
その球団は翌年、わざわざ支配下に3人も戦力外予定だった選手(と同等の評価の選手)を抱えて、戦うことになる
支配下登録の中で始めから去年の戦力外予定の選手を抱えて戦うのは、現役ドラフトを回避するよりも悪いことは明白
なら小細工せずに参加した方が、支配下登録が良い選手のみになりやすい
この他にも現役ドラフトでの疑問点に対して、自分なりの回答をツイッターにまとめています。https://twitter.com/hamanontan/status/1517698074809823233
実際に誰が現役ドラフトの対象になるか?
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