はまのべ

食べ物にまつわるエッセイで、私個人の人生観や考えを綴っていきます。

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最近の記事

鯖缶:時短料理は神

 みなさん、コロナで料理を作る機会が増えて困っていませんか?そんな方におすすめしたいのが、鯖缶なんです。  栄養満点で有名な鯖缶はもちろん、そのまま食べてもとてもおいしいですよね。しかし、ひと手間加えて料理に使うとさらにおいしいのが鯖缶なんです。最近いろいろなレシピを探っていて、やっとその有用性に気づきました。  時短料理にとにかくおすすめなんです!  コロナの影響で家にいる時間が増えると、料理を作る機会も激増して、時短料理に頼るようになりました。その時に、鯖缶を使えば

    • ロールケーキ:新たな脅威にさらされて

       シンプルなケーキといえば、何が思いつくだろうか。多くの方はショートケーキだと答えるのではないだろうか。しかし、それよりもさらにシンプルなケーキ、それがロールケーキである。  私には、ずっとお気に入りのロールケーキがあった。家から少し離れた駅にあるケーキやさんのロールケーキで、ふんわりした生地の中に優しい味の生クリームがたっぷりと入っているのが特徴だ。それを食べると、包み込まれるような幸せな気分になれるのだった。  しかし、最近ではそのロールケーキを食べることが少なくなっ

      • ビール:多様化している価値観

         ビールといえば、本当に大人の嗜み代表ではないだろうか。子どものころにあれを飲んで、美味しいと感じる人はほとんどいないと思う。それなのになぜか、あののどごしをおいしいと感じる日は唐突に訪れるのだ。  ずっとありえない、そう思っていた。ビールを美味しそうに飲む大人。仕事終わりの一杯がたまらない、という大人。 今でも私は、ビールが特別好きなわけではない。ただ、最初の一口、そののどごしはたまらない。染み渡るように、私の体を流れていくあの感覚。思わず、クーっと言ってしまいそうになる

        • ベーコンエッグ:慣れは怖い

           実家では、父がいつも一番に早起きをしていた。そして、仕事へ向かう前にベーコンエッグを家族の人数分、焼いておいてくれるのだ。私は朝起きると、コーヒーをいれて食パンを焼いて、ベーコンエッグとともにいただく。  いつのまにかそんな日々が当たり前になっていた。一人暮らしをしてから、それがどれだけ贅沢な日常だったのかを思い知ることとなった。  実家にいる時も、父は拗ねていたことがあった。ある日、もうベーコンエッグが当たり前になっているだろう、と悲しそうに呟いていたのだ。いつもベー

        鯖缶:時短料理は神

          食パン:オンオフの切り替えをするために

           昔からパン屋さんの評価は食パンで下している。クリームパン、クロワッサン、塩パンという変遷もあったものの、やはり不動なのは食パンだ。一番シンプルなパンだからこそ、そこにその店の特徴が出る。  カリカリの耳、ふわふわの生地、優しい味に個性強めの変わった味。あのシンプルなパンに、パン屋のこだわりが詰め込まれているような気がしてやまない。  一番好きな食パンの食べ方は何か、というと、出来立てホヤホヤのまだ切りにくい食パンを切ってそのまま食べることだ。もうひとつ付け加えてしまおう。

          食パン:オンオフの切り替えをするために

          寿司:今でも私を動かす熱意

           寿司といえばなんのネタが好きか。一つに絞るのはなかなか難しい。私のなかでは、ずっと不動の一位だったサーモンがはまちやえんがわに地位を譲りつつある。そして、自分へのご褒美というときには中トロなんかも食べるのだが、これまた口のなかでとろけるとろける。実に危険なネタだ。  だいたいの場合、寿司といえばスシローやくら寿司なんかにいくのだが、誕生日の場合や旅行へ行った時などは、少しお高い寿司やさんに入るという特別感を味わうのだ。  特に、小学生2、3年くらいの時に、家族で北海道へ

          寿司:今でも私を動かす熱意

          チャーハン:自分の価値観を守り抜け

           特別でもなんでもない日になにが食べたいか、と聞かれたらたいていはチャーハンが良いと答えると思う。油でコーティングされたパラパラのチャーハンが食べたい。  でもあのお店で食べるパラパラ具合、家で再現しようと思ってもなかなかできない。先に卵を炒めておくだとか、油をいっぱい引くだとか、強火で炒めてみるだとか、いろいろやってみたがどうもうまくいかない。  どうやったって、お店で食べる方が美味しい料理というのはあるものだ。自分でやれば手間がかなりかかるし、それほど美味しくないもの

          チャーハン:自分の価値観を守り抜け

          チーズ:個性を引き出しあおう

           私はチーズが大好きだ。チーズのことは、普通に美味しい料理がとびっきり美味しくなる魔法の食材だと思っている。  たとえばオムライス。それだけでも十分に美味しい食べ物だが、中からじゅわーっとチーズが溢れ出てくると、卵のとろみとチーズが溶け合って絶妙なハーモニーを奏で出す。  たとえばハンバーグ。ハンバーグだけでもたっぷり肉汁ジューシーなのに、チーズINなんてしてしまうと、チーズと肉汁がとろりと溶け出し口の中でうまく絡み合う。  ついついとろりとしたチーズばかりに気を取られ

          チーズ:個性を引き出しあおう

          柿の葉寿司:食べ物で心を健康に

           新幹線のホームや飛行場に行くとついつい買ってしまう食べ物がある。それが今回の主役、柿の葉寿司だ。  我が家では小さい頃から、旅行に行く時いつも柿の葉寿司を買って食べていた。  その影響だろう、いまだに新幹線のホームや飛行場に行った時は必ず柿の葉寿司が食べたくなるのだ。しかし、私が柿の葉寿司が食べたくなるのは、昔の思い出があるからだけではない。柿の葉寿司の具材が、しめ鯖とサーモンという好きな寿司ネタで構成されているからでもある。  しかし、自分で柿の葉寿司を買うようになって

          柿の葉寿司:食べ物で心を健康に

          実家のごはん:自立するということ

           ここ数日、考え事で頭をいっぱいにしていたら、ついに体調を崩してしまいました。まあ今日はゆっくり休んで明日には復帰しようというところなのですが。  こういう時に食べたくなるのは、何よりも実家のごはんです。  メニューはなんでも良いんです。実家のごはんが食べたい。実家にいるときにはそれがどれほどありがたいものか、わかっていませんでした。でも、就職して久しぶりに家に帰ってごはんを食べたとき、初めてその温かみを感じました。ごはんを食べただけで安心して、リラックスをすることができ

          実家のごはん:自立するということ

          大葉の天ぷら:自分から働きかけることの大切さ

            天ぷらという料理方法は、素材の味を引き出すのが非常にうまい。その技が最も光っている一品とは、大葉だと思う。あの名脇役である大葉を主役にするのだから。いつもメインの料理を引き立てるために使われている大葉、それが天ぷらになるとどんと構えて、その香ばしさだけで勝負をしている。なんと素晴らしいことか。  さらには、大葉のあの薄さが、天ぷらという料理方法の美味しさ自体も引き立てているように思う。天ぷらのさくっと感、それが一番伝わる食材もまた大葉だからだ。  そう考えていくと、天

          大葉の天ぷら:自分から働きかけることの大切さ

          ミニトマト:自分の基準を相手に当てはめてはいけない

           ミニトマトのことが嫌いだという友人は多い。あのグニャっとした感覚が苦手なのだと彼女らは口を揃える。ミニトマトが嫌いな人というのは、大抵の人はそんな表現をする。よくわからないなあ、なんて思っていたが、今になって思う。彼女らはただ食感に敏感なだけなのかもしれない、と。  なぜならば、私にはその感覚がわからないからだ。ミニトマトを口にいれても、プチッとして果実のように口の中で弾けるような感覚しかない。そのグニャ、というところについて何かを感じたことがないのだ。  味ではなく食

          ミニトマト:自分の基準を相手に当てはめてはいけない

          柿の種:最高のリーダー格

           子どもの時はあまり好きではなかったが、大人になってから好きになったものの一つ、それが柿の種だ。小さい頃は、柿の種とピーナッツがミックスになっているおやつを食べると、なぜこの柿の種がついてくるのだろう、ピーナッツだけで良いのに、と思っていた。  それなのに、今となればあの柿の種とピーナッツの組み合わせがたまらなく美味しく感じる。特に、お酒とこのおつまみの相性は抜群だ。味だけではない。あの食感の相性もこれまた素晴らしいのである。  そんな柿の種には、もうひとつ魅力的な相棒が

          柿の種:最高のリーダー格

          もやし:八方美人でいる辛さ

           もやし、というとコスパの良い野菜代表ではないだろうか。数十円なんかで、けっこうなボリュームが手に入ってしまう。そのうえ、多くの食材とマッチしてしまう優れものだ。  しかしこのもやしという野菜、特別好きだという人を聞いたことがなければ、特別嫌いだという人も聞いたことがない。きっと、尖っていない無難な役どころなのだろう。重宝されるが一目は置かれない。そう言ってしまえば、少し悲しく思えてくる。  フットワークが軽く、グループでの遊びによく誘われる。嫌われたことないでしょ、と何

          もやし:八方美人でいる辛さ

          鶏の唐揚げ:因果応報

           実家に帰ると母が張り切ってリクエストを聞いてくれる。私がリクエストする料理、それは今も昔も唐揚げなのである。ジュワーっと広がる肉汁とともに、カラッとあがった皮をパリパリ食べるのがたまらないのだ。ダイエットでも大丈夫な唐揚げ、というのをみると皮は取り除くなどの記載があるのだが、私には信じられない。  唐揚げには、皮が必須なのである。カラッと揚がった皮が。  基本的にカロリーの高いものは、美味しく感じるようにできている。唐揚げの皮の部分なんて、油を油であげたようなものだ。ま

          鶏の唐揚げ:因果応報

          ポテトチップス:自分の甘さを認めよう

           私にはひとつ心に決めていることがある。それは、一人暮らしで絶対にポテトチップスだけは買わない、ということだ。あれを一つ買ってしまうとすぐに食べたくなってしまう。そして、一度食べ始めると、最後まで食べずにはいられなくなる。そして最後まで食べてしまうと、無性にあの味が恋しく感じるようになってしまうのだ。  そして、この地獄のルーティンは確実に私を太らせてしまうのだ。一度、陥ってしまった経験がある私は、その怖さをよーく知っている。一度太ってしまったら、どれだけ大変な思いをして元

          ポテトチップス:自分の甘さを認めよう