見出し画像

チャーハン:自分の価値観を守り抜け

 特別でもなんでもない日になにが食べたいか、と聞かれたらたいていはチャーハンが良いと答えると思う。油でコーティングされたパラパラのチャーハンが食べたい。

 でもあのお店で食べるパラパラ具合、家で再現しようと思ってもなかなかできない。先に卵を炒めておくだとか、油をいっぱい引くだとか、強火で炒めてみるだとか、いろいろやってみたがどうもうまくいかない。

 どうやったって、お店で食べる方が美味しい料理というのはあるものだ。自分でやれば手間がかなりかかるし、それほど美味しくないものでも、お店で食べれば手間もかからず素直に美味しく食べられる。

 お金で時間を買っているとでもいうのだろうか。いや、料理の場合は違う気がする。満足や快適さ、ときには雰囲気や思い出を一緒にお金で買うことができる。

 最近節約をするようになって、前よりもなににお金をかけるべきか考えるようになった。


 お祝い・記念の料理、自分で作ることができない料理、自分へのご褒美料理などなど。自分がお金と引き換えになにを手に入れたいのか、よーく考えてお金を使うことが大切だ。

 そして、このチャーハンに関してはお金を払ってでも外で食べたいものなのだ。家でどうしても作ることのできないパラパラチャーハンは、プロに任せて美味しく食べたいのだ。

 そう、お金と引き換えにおいしいパラパラチャーハンを手に入れるのだ。

 節約と言いつつ、こんな何でもないことに対してお金を使うなんて……と思われるかもしれない。でも、価値観は人それぞれ。私はこのパラパラチャーハンを食べることに関しては、お金を出し惜しみせずとり出すことができるのである。

 つまりなにが言いたいか。

 どれだけ他人がしょうもないと思うことでも自分が良いと思えばそれを貫き通せば良い。自分の価値基準があるなら、それを守り抜けば良い。それが、自分を大切にするということなのだから。他人に迷惑をかけない限りは、それが幸せへの第一歩なのだと思う。

 なんて、パラパラチャーハンが食べたいだけの人の戯言でした。