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柿の種:最高のリーダー格

 子どもの時はあまり好きではなかったが、大人になってから好きになったものの一つ、それが柿の種だ。小さい頃は、柿の種とピーナッツがミックスになっているおやつを食べると、なぜこの柿の種がついてくるのだろう、ピーナッツだけで良いのに、と思っていた。

 それなのに、今となればあの柿の種とピーナッツの組み合わせがたまらなく美味しく感じる。特に、お酒とこのおつまみの相性は抜群だ。味だけではない。あの食感の相性もこれまた素晴らしいのである。

 そんな柿の種には、もうひとつ魅力的な相棒がいる。それは、チョコレートだ。ピリ辛醤油味の柿の種とチョコレート、一見なぜ組み合わせてしまった?と言いたくなる組み合わせなのだが、実はこれがたまらなくおいしいのだ。チョコレートの甘さをピリッとした辛さが引き立ててくれる。さらには、これまた食感の相性も最高なのだ。

 さらに、今回の記事を書くにあたって調べて見たところ、わさび、柚子胡椒、梅しそなどさまざまな味付けの柿の種が存在していることが判明した。さらには、いろんな商品とコラボまでしている。どんな味とでもうまくやっていける、とことんオールマイティなやつなのだ。

 しかも、注目すべきは、オールマイティというだけでなく相手をちゃんと引き立たせていることにあるのだ。自分が良ければ良いのではなく、相手の個性もちゃんと引き出して目立たせる。そしてもちろん自分の主張も、決して忘れない。

 相手の個性を引き出すこと、自分の主張を通すこと、その片方でも極めようと思えば難しいことだ。それなのに、柿の種はこの両方をこなしている。最高のリーダー格といえるのではないだろうか。

 自分自身はというと、今までリーダーとはほぼ無縁の生活を送ってきた。自分にリーダーとしての才能がなさすぎて、落ち込んでしまったことさえあるくらいだ。何が自分と違うのだろう。少し控えめに個性をだす。自分とタイプの違う相手には、あえてポジティブに違いを強調していく。似ている相手には寄り添いつつお互いを支えていく。

 最高のリーダー格、としてみてしまうと遠く離れた存在に思えるが、ひとつずつ落とし込んでいけば、自分にもできることがあるように思えてくる。頑張ってみよう。