うつ病から復職して半年経った
記憶のあるうちに備忘録して復帰前後の出来事を書こうと思います。
はじめましての方に、軽く自己紹介。
私は、都内でデザインや企画業務をしてる33歳の会社員女です。夫とインコ2匹と暮らしております。
休職期間概要
2022年5月から10月末まで約6ヶ月休職。
その後2022年11月に復職して、現在6ヶ月目です。
うつ病と診断されてから丸1年が経過しました。
2009年大学生時代にも一度うつ病と診断されましたが、回復した後、昨年2022年までの13年間は、極端なメンタル崩壊を起こすことなく過ごしておりました。
2021年5月 違和感(休職1年前)
学生時代にうつ病になった経験から、
「あ、なんかやばそうだなぁ」という言語化できないけど危うい感覚が訪れました。ひとまず家から5分のところにあった心療内科へ。診断結果は、うつ病に関連するいくつかの病名を挙げられました。
・躁鬱
・ADHD
・燃え尽き症候群 など
その中でADHDに効果のあるとされる薬を処方され様子をみることに。
今思えばこの病院へ行ったことで、きちんとセカンドオピニオンを検討し結果回復するまでに至ったのですが、この時の薬が本当に合わず、副作用で睡魔、睡魔、睡魔。
いや、この時点で数週間休めば良かったんです。
休んでくださいね?と医師からは言われ続けてました。しかし自己判断が鈍っているので、休むなんてことはできず。ここからひたすらメンタルが下降、いわゆる闇堕ちしていきます。
2021年11月 自己判断で薬を辞める(休職6ヶ月前)
眠気があまりにひどいので、病院に不信感を抱き、服薬をやめました。副作用のせいか、顔もすっかりパンパンに膨れてしまい、体の元気もないので人に会うのがどんどん億劫になりはじめました。
遅刻が嫌いなのに、決まった時間に家を出られず、玄関で靴を履いたまま1時間ぐらい延々と泣いていることもありました。
2022年4月末 打ち合わせ中号泣(休職)
リモートで打ち合わせ中、何があったわけでもないのに涙がポロポロと溢れ出て止まらなくなりました。打ち合わせの後上長に事情を説明し、そのまま休職に。休みを拒んでいた頃からは信じられないほど、あっさりと休みが始まりました。
「みんなは元気なのに、なんで自分だけ・・・」
のような思考に陥りがちですが、みんなが元気に見えているだけ。自分もまた「元気に見えている人」だったので、連絡をした時は少し驚かれました。
2022年5月ー8月 休職期間 序盤
休職して1ヶ月後には復帰する心づもりでいました。
働き続けていた私にとって、長い休みは怖いものでした。
6月になっても回復せず、むしろ溜まってた膿のような感情が露呈しはじめ、休職直後よりも悪化したような状態になりました。
何をしても悲しくて、涙が止まらない。
眠れない、食べれない、外に出られない。
セカンドオピニオンの医師の診断や、家族の客観的判断を冷静に受け止め、復職タイミングを決めず、休職を続けることにしました。
・服薬なし
・カウンセリングしっかり
・30分程度で通える距離
上記3つを念頭に病院を再度探して通いました。この病院との出会いがなかったら未だに回復してないと思います。
細かく色んなアドバイスを医師からもらいましたが、とにかく思考をシンプルにするための方法を教えられました。
・生活リズムを整える、睡眠ノートをつける。
・やることは一日ひとつまで。
・体をまず休める。
(体力がないとメンタルも弱る)
・あらゆる刺激を減らす。
(大きな音、眩しすぎる光、など)
・自分の気持ち(本音)に集中する。
(本当にそう思ってるか?を常に自問自答)
ソマティックエクスペリエンス というカウンセリングが、とても役にたちました。気になる人は調べてみてください。
2022年8月ー9月 休職期間 中盤 リワーク
休職者の50%は再び休職をするというデータがあります。https://note.com/tagunote/n/n1d750cf15ff7
休職前と「同じマインド」のまま、「同じ職場」に戻れば、当然「同じこと」を繰り返す可能性は高いわけです。
それを防ぐべく、病院併設のリワーク(再び働くために必要な学習を行う場所)に通いはじめました。簡単にいうと頭の中をすっきりさせて、マインドを少し変えてみよう。というものです。脳科学や心理学を学びながら、自分の心の動きを理解していきます。
学習の他にも2つの効果があります。
①毎朝決まった時間に学校(オフィス街の会議室です)へ向かい、擬似的に通勤を体験。
電車に恐怖を感じたり、決まった時間に起きられない状態も、ここで見つけることができます。
②1〜3時間程度集中が続くのか、相手の話がきちんと理解できるか。
講義という形をとっているので、働ける状態であるかを、確かめていく場でもあります。
病院とリワークとダブルで通う生活を1,2ヶ月ほど続けました。
一応リワークは学校なので、卒業という形をとり、
復職日を医師と会社と相談、10月末に復帰することになりました。
休職は、会社が定めた延命措置のような制度、働かない社員を解雇しない有難い制度とも言えます。
私的には戻るところがあるというのはすごく心の支えになりましたが、同時に復職"しなくてはならない"、”働かなくてはならない”プレッシャーでもありました。
2022年9月ー10月 自分との決別、休職期間 終盤
カウンセラーさんからもらった大事な言葉があります。
「会社には以前のはまこさんがいる」
「それは、今のはまこさんとは別人です」
再び休職しないために、リワークではマインドを変える練習をしてきましたが、こべり着いた考えを大きく変えるのは本当に難しいことでした。
復職の日が近づくにつれて、休職前に働いていた自分の姿が、急に素敵に見えました。
あの働き方はもうしないぞ!と決めたことが、幸せなに向かっているはずなのに、すごく寂しかったのを覚えています。
カウンセラーさんはこの休職前の自分を「別人」という言い方をしていました。再び病まないためには、それぐらい考えを変える必要があったのです。
もちろん、復職ではなく、離職する人もいるので、
必ずしも考えを大きく変える必要はありませんが、
私は半年経った今、すごく生きやすくなりました。
2022年11月 色んなモノとの決別
復職して頭がヒートアップしている時でした、
ある日階段から落ちて、尾てい骨を骨折、2週間絶対安静を命じられました。骨がくっつくまでには2ヶ月以上かかるそうです。
仰向けて眠ることもできず、くしゃみをすれば大号泣。当然出社することも、タイピングすることもできず、再び強制的に休まなくてはならない日が訪れました。
急にスピリチュアルなことを言いますが、
「あ、このままじゃダメってことなんだな」と、
神か仏から私に対する暗示のように感じ、
不恰好にしか歩けない自分に笑いながら、安堵したりしました。
復職してからはとにかく焦っていました。9月までのカウンセリングやリワークで習ったことをぶっちぎって破ってました。別人にならなくちゃいけない「はまこ」に人格を乗っ取られていたのです。
流れるように佐野厄除け大師で厄祓いをし(大厄)
帰りの車の中で、あらゆるものを清算しました。
曖昧だった人間関係、付き合いで約束した飲み会、休み明けに送ろうとしてた言い訳のようなメール。
決別のような、決意のような。
すごくすっきりした気持ちで家路につきました。
この後長年伸ばしていたロングヘアをボブにしました。リアルに憑き物が取れました。
2023年6月 かなりシンプルになりました
今はとにかく「自分を好きでいたい」ということだけを念頭に生きています。一年前にはなかった考えです。
行きたくないところには行かなくなったし、
会いたくない人には会わなくなったし、
見たくないものは見なくなりました。
わがままを悪だと思っていたのですが、自分より大切なものは無いとわかったらそれも気にならなくなりました。
(家族など例外はあると思いますが)
自分のすることを迷惑に思う人と関わらなければいいということ。その人が大事なら自然と変なことはしないということ。これを知ってから楽になりました。
悩んでる人には休んでほしい
冷静な判断をするには、体の健康が必要です。
まずはゆっくり休んでください。
何か聞きたいことがあれば、いつでもメッセージください。
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