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それって幸せだな

トルコの学校は、小学校4年間、中学校4年間、高校4年間通います。私たち家族は小学校教育しかまだ経験していないので、中学校、高校のことは分かりませんが、日本の学校教育と違うことで最初の頃は一つ一つのことに右往左往、ストレスいっぱいでした。今でもまだまだ右往左往してます。

小学校では4年間クラス替えなし、担任の先生も4年間一緒です。(クラス決め、担任の先生の決め方は驚きいっぱいなので、またそのうちに書きたいと思います。)4年間担任の先生が変わらないので問題も出てきます。担任の先生と合わない子供は転校して別の学校に行くという。保育園時代の友達は私立の小学校に行きましたが、担任の先生と合わず別のクラスに入れてほしいと話し合いをしました。しかし、「決まりでクラスを変えることができない」と言われたそうです。確かに、「クラスを変わりたい、担任を変えてほしい」という保護者の要望を一つ一つ聞いていたら大変なことになります。最終的に公立の小学校に入り、今は担任の先生ともお友達ともうまくいっているようです。

担任の先生について子供は、「今までで一番大好きな先生!!」と言っています。最初に保護者の前で先生が挨拶されたときは、「私は勉強よりも人と人との関係を大事にします。」と言われました。クラスの子供たちも先生が大好きで、先生がいると突進して行ってハグの競い合いです。

小学校ではもちろん良いことばかりでなく、日本人ということで子供たちの間でからかいもありました。幸いにも、日本人に好意を持ってくれている先生が校内にいて、からかう子供たちには注意をしてくれていたので、からかいもだんだんと減っていきました。ゼロにはなりませんが、これから先もあるので、対応に慣れていくしかありません。

新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、更にそのまま長期の夏休みに入りました。学校と先生とお友達が好きな子供にとってはつまらない期間です。「早く学校に行きたい!先生やお友達に会いたい!」と言っている子供を見て、それって幸せだなと。

小学校が始まった時はいろんなトラブル、困難がありました。子供の友達関係でも。自分では解決できない事もたくさん。でも、大変な時は大変だ〜と言って声を出す事が必要だと学べた期間でした。自分が閉じてしまっては誰も気づいてくれず助けてくれませんが、こちらから手を伸ばせば助けてもらうことができました。

そんな中での「早く学校に行きたい!先生やお友達に会いたい!」というセリフは、頑張った本人、家族にとってはすごく大事な言葉です。ついつい、何度も聞きたくて、「学校に行きたい?」と聞いてしまいます。そして、子供のいつもの同じ答えに嬉しくなります。


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