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急すぎるにも程がある決定に対応するしかない先生たち

またまた、6月1日(月)の夜、トルコのエルドアン大統領からコロナ対策について今後の方針の発表があった。いつもサプライズ的な発表があり、振り回されている私たち。

最近は、
•4月29日~5月17日早朝まで18日間の外出禁止
•5月17日~5月31日まで、夜間と週末だけ外出禁止。カフェやレストランなどはまだ通常営業できない。

今回の発表で、平日及び土曜日の夜間22時〜5時までと日曜日の外出禁止は継続。だけど、カフェやレストランは開けられることに。少し、通常生活に戻り始める。今はオンライン授業のみの学校はどうなるのかなとニュースを見ていたけれど、学校についてはエルドアン大統領からは何も言われなかった。オンライン授業のままで変更はないのか?と思い、発表後、家族と他のテレビ番組を見ていたら、子供のクラスのWhatsAppグループに一人のお母さんからメッセージが来た。

そこには、

「明日(6月2日)から対面授業が始まる」

と表示されたテレビ画面が・・・。

“えっ?明日から?”

21時前に教育省から、小学校と幼稚園は翌日から対面授業を再開する、中学校と高校は6月7日から始まると発表があったようだ。
1日の新規感染者数が一時の6万人台から、7000〜6000人に減ってきていたので、そろそろまた対面授業を始めると言いそうだなと思っていたけれど、急すぎるにも程がある。こうなったら笑うしかない。さすがトルコ。その後、担任の先生から翌日の授業についての連絡が来た。

対面授業をする場合、クラスを2つのグループに分けて、月、火曜日は1グループが対面授業。水曜日はクラス全員でオンライン授業。木、金曜日は2グループが対面授業を受けることなっている。

この方法では、他のグループが対面授業をしているとき、もう一つのグループは各自、自宅学習するしかなかった。だけど、学校は対面授業に参加できない子供たちのために4月に教室にカメラを取り付けて、オンラインで授業に参加できるようにした。(その後、またすぐに感染者数が増えてオンラインのみの授業に戻ったけれど・・・)

翌日、6月2日(火)。
私の子供は2グループだったので、オンラインで授業に参加。覗いてみると、4人の子供たちが教室に来ていた。(その後、また2人登校してきたそう)0人でもおかしくない状態。時間割調整も出来ていない状態で対面授業スタート。

木曜日の2グループも同じような人数だった。

もともと、普段でも直前に連絡される事が当たり前のトルコ。コロナという特殊な環境の中、色々と決定するのも大変だけど、現場のことを考えて先生たちにもう少し時間をあげて欲しいものだ。日本の学校みたいに先生の負担が多いと発狂する先生が続出するであろうトルコの決定には毎回驚かされる。

通常ならば、そろそろ夏休みに入る頃。だけど、今年は特別に学校は7月2日(⁕)まで延長された。今まで何度か対面授業が再開されたけど、1ヶ月もしない間にオンライン授業に戻る、という残念なことになっていた。だけど、今回は夏休みまで何事もなく対面授業が続くことを願う。トルコの小学校は4年制で私の子供は最終学年。小学校、最後の最後に学校に通い(週2日だけど)、友達とたくさん遊んできて欲しい。その為にも、もう変更がありませんように。そして子供たちのために大変な中、頑張ってくれている先生たちに感謝、感謝、感謝。



(⁕)
7月2日(金)まで学校が延長されたと書きましたが、実際には授業は6月18日(金)で最後でした。担任の先生もそのつもりで、授業を進めていたようですが、9日前になってから、「授業はあと9日で終わりです。みんなで近くの公園に行こうと言っていましたが、まだやらなければいけない単元が残っているので、それが終わることができたら公園に遊びに行きましょう。」と言われました。担任の先生も7月2日が終わりだと思っていて、そのつもりで授業を進めていたようです。実際には、6月21日(月)からは、先生たちの研修(?)期間とのことでした。
(2021年6月12日 はま)






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