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10歳の子供たちのWeb会議

子供の友だちから、先生から出された課題をもうひとりの友だちと一緒に、3人で共同で作らないかと連絡が来た。

課題の内容は、「19 Mayıs Atatürk'ü Anma, Gençlik ve Spor Bayramı(5月19日 アタテュルク記念と青少年とスポーツの日)」をテーマとした、絵や工作、何でもよいから考えて描いたり、作ったりして写真に撮って先生に見せるというもの。

今トルコの小学校はオンライン授業のみ。また、4月29日19時から5月17日の5時までロックダウンしている。そのため、この計画に子供たちはメッセージでやり取りしていたけれど、メッセージのやり取りでは分かりにくいのでWeb会議することになった。メンバーは私の子供とその友だち二人(以下、友達D、友達Eとする)

子供たちのWeb会議は14時からの予定だった。だけど、運悪く、お昼くらいから停電になり(計画停電もあるけれど、突然、数時間停電になることはよくあり、珍しいことではない)、14時前になっても停電中だったので友だちに連絡。友だちたちは近くに住んでいる。友達Dは停電していたけど、電気が戻ってきたといい、友達Eは同じく、まだ停電中だと言った。いつ電気が戻ってくるのか分からないので子供は、「早く電気戻って〜!」とお願いしていた。

15時になって、やっと電気が復活。子供たちはすぐに連絡を取り合い、何とかWeb会議が始まった。学校のオンライン授業中だと、カメラも音声も閉じているので、私が近くに行っても問題ないけれど、友だちと話すときは、どちらも開けているので、Web会議中は部屋には入らないようにした。

1時間半程してWeb会議終了。

いろいろ相談して決まった?と聞くと、
「最初の友達Eの計画でするって話が終わって、課題の話はほとんどしなかった。遊んでた!」
「・・・。」

1時間半、楽しくお喋りしたり、おもちゃを見せ合ったり、遊んだりして過ごしたようだ。そういえば、たまに子供の声で「友達E戻って来て〜!」と叫ぶ声が聞こえていた。友だちにおもちゃを見せようと取りに行って画面上から消えた友達Eがなかなか戻って来なかったのだろう。
楽しかったのならそれでいいのだけど。子供だから、そうなるよね。

Web会議が終わったあと、友達Eからメッセージが来た。
「楽しかっった!ありがとう(*^_^*)」

最初に提案してきた友達Eのプランは、友達Eが土台を作り、子供と友達Dがそこへ付け足して完成させる。土台を作った友達Eから友達Dに作品が渡され、それから私の子供に順番が回って来る。

今はロックダウン中。大人は生活必需品を買うためにマーケットなどは行けるけれど、子供は出られない。(多分。たまに近所の子供たちが道路を走り回っているときがあるけれど・・・。)

ロックダウン中。以外と皆さん買い物と称して外に出てきている。気候も良いし、家に籠もっているなんて耐えられない。そんな人たちがフラフラと外を歩いている。そんなついでに、お母さんたちには作品を受け渡すというミッションが課せられた。

共同で作るということで時間がかかるかと思ったけれど、子供たちは意外とサクサクと作品を作り、すぐに完成した。完成作品は担任の先生に写真を撮ってWhatsAppで送られた。

事前に先生にグループで作ってもいいかと相談していなかったからどうかな?と思ったけど、先生からは「一人、一つずつの作品を作らなくてはならない」という言葉はなく、

「とってもいいね👏👏👏👏😍😍三人とも、よくできました!!」

という言葉が返ってきた。
どこまでも自由だ。




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