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小学校・クラスと担任の先生を決めるのは「くじ引き」で

私の子供が新一年生になったときの話。

新一年生は他の学年より一週間早く学校が始まる。

学校初日、小学校の校庭には新一年生とその保護者たちが集まっていた。そして、まだこの時点ではクラスも担任も決まっていない。

新一年生の子供たちは、保護者たちと一緒に適当に好きな場所で始まるのを待っている。入学式はないので子供も保護者も普段着だ。

校長先生の挨拶があり、何やら始まった。

名前を呼ばれた子供は前に出て「くじ」を引く。「くじ」を引いて担任が決まるとは事前に聞いていたが、衝撃的だった。

「えっ?子供本人がくじを引くの?」

「くじ」にはA、B、C、D、E、Fと全部で6クラスの名前が書かれていた。近くにいる子供たちが、「何組になった?」と聞きに来る。一緒だ!違うクラスだ!と言いながら、全員が「くじ」を引き終わるのを待つ。

担任の先生は事前にどのクラスを受け持つか決まっていたようで、後から1ーAのクラスはこの先生、1ーBの先生はこの先生・・・と紹介された。(もしかしたら、私が気が付かなかっただけで、先生も「くじ」を引いた?!)

ここトルコの小学校では4年制で、4年間クラス替えがなく、担任の先生も変わらない。そのため、子供の「運」が試される、「くじ」を引くこの日はとても重要な日だ。

新一年生を担任する先生たちは、基本、1年生から4年生まで担任した子供たちが卒業したら、また一年生の担任になり、また、この子供たちを4年間受け持つ。そのため、保護者たちは「どの先生が良いか」何かしら先生の情報を持っているが、私の子供が一年生になるときは、卒業した4年生を担任していた先生たちが、定年退職されたり、他の私立の学校に引き抜きがあったりで入れ替わりが多かったため、先生情報があまりなかった。

私の子供が引いたクラスは、新しく赴任された40代前後の女性の先生だった。ここから子供の小学校生活は始まった。



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