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日常の話

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予約がないっっっ?!

日本に本帰国して、1ヶ月が経ちました。これは、1ヶ月前の話です。 トルコに家族で住んで約10年。もともと、いつかどこかで日本に帰国しなくてはいけないとは思っていましたが、それは私たちにとってとても大きな変化になるために、なかなか決められませんでした。しかし、そうこうしている間に、どんどん悪化するトルコの経済状況が後押しし、去年の終わりに家族で話し合いをして帰国することを決断しました。 年末に帰国を決め、小学生の子供の新学期に合わせて4月に帰国するために1月に飛行機のチケッ

2022年は。

あけましておめでとうございます。 トルコでは12月31日まで学校や仕事があり、1月1日だけ祝日で2日から通常通りなので、相変わらず新年ムードは少ない。今年は1日が土曜日だったこともあり、残念ながらさらに特別感が薄れてしまいました。3日の昨日は子供も夫も普通に学校と仕事に行っていたので、一人だけではお正月気分にもなれず普通の生活でした。この、お正月ムードのない生活にもずいぶんと慣れたのでなくてもいいかなとは思うのですが、トルコに来た年数より、日本でお正月を過ごしてきた年数の方

今年も終わりなんですね。

気が付けば、今年が終わろうとしていました。 子供が通うトルコの学校は、1月1日以外は通常運転なので、日本のように「年末年始だ~!!」という感覚はなく、更に、9月にトルコの中学校に進学した子供は年末年始を挟んでテスト期間というかわいそうな状態。 そして、のんびり年末年始気分を味わえない第一の原因。トルコの経済政策の失策(?)により経済の悪化。急速な物価高騰により、マーケットでトルコ国民が美術館に来たように棚の商品を眺めているということを言われているのを聞いて、それはないだろう

はだかの王様

ハロウィンでうまくカボチャが使えない

去年は家でハロウィンパーティーをした。子供とオレンジと黒の紙を文房具屋さんで買ってきて、二人でチョキチョキとハサミで切って飾りを作った。 トルコはイスラム教徒なので日本みたいにハロウィンのお祭りはない。けれど、子供がしたいと言ったので仲良くしている友達家族(お友達とその両親の3人)を招待した。 朝から子供とケーキを作り、私は事前にたくさんお菓子を買い込んだ。カボチャを使ったお菓子を希望されたけれど、トルコのカボチャを使ったお菓子はカボチャを食べやすい大きさに切って砂糖で甘

ザクロ

「買って!!」 「え〜???」 この時期になると、いつもこの会話が繰り返される。 秋が来るとトルコの八百屋ではザクロが並び始める。ザクロの木もあちこちで見かけ、開花時期はオレンジの花が咲く。子供が小さいときはよくザクロの木から花を取って、友達のお母さんから実が成らなくなるから取らないでと注意されていた。 ジュース、ソース、酢、種子油、お茶、スイーツの飾り・・・。 ザクロはトルコではポピュラーなフルーツ。 また、たくさんの種子が包まれていることから、繁栄や豊かさを表す縁

プリンが食べたい。

たまに無性にプリンが食べたくなる。 残念ながら、トルコには日本的な繊細なプリンはないので自分で作るしかない。ネットでレシピを検索して何度か試してみたけれど、味は美味しく、つるっとした触感は好きなのに、残念ながらゆるいプリンができてしまう。これを好みの硬さに仕上げるには何回プリンを作らないといけないだろうか。 こういうちょっとした調整は苦手。

そうきたか。

日曜日の夕方、家のチャイムが鳴った。 ついつい、反射的にアパートの下の扉のロックを解除する。 あれ?ネットで何か注文してたっけ?あとから考えた。 基本的に家のチャイムが鳴るのは、子供が学校から帰ってきた時、子供の友達が来るとき、宅急便屋さん、アパートの人、たまに訪問販売。 ネットでは何も注文していなかった。 金曜日から洗濯に出したじゅうたんが来るのを待っていたから、つい反射的にアパートの下の扉のロックを解除してしまったのだ。結局は、洗濯屋さんは月曜日の夕方に来ると聞いた

やっぱりね、と思うけどついつい期待してしまう。

家中のじゅうたんを洗濯屋さんに出した。 トルコではじゅうたんの洗濯屋さんがあって、家で洗えない、手入れができないじゅうたんを専門の洗濯屋さんに出すのが一般的だ。早く乾き早く仕上がるため夏に洗濯屋さんに出すのが一番良いみたいなのだけど、タイミングを逃して秋になってしまった。 月曜日のお昼過ぎに、アパートの住人でもある管理人のおじさんにじゅうたんの洗濯屋さんの電話番号を聞きに行く。知っている人が利用しているところの方がトラブルが少ない。管理人のおじさんはいなかったけど、奥さん

管理人のおじさんからのプレゼント

チャイムが鳴り、玄関の扉を開けると学校から帰ってきた子供が花の植木鉢を持って立っていた。 「管理人のおじさんにもらった!!」 管理人のおじさんは同じアパートの住人兼管理人をしている。 (管理人のおじさんとの出会いはトルコで引っ越しのために家探しの№5,6,7と番外編に書いています。こちらも読んでいただけるとうれしいです。) 今年の春ごろに道を挟んだ向かいのアパートの一階に花屋ができ、夏ごろから管理人のおじさんをその花屋でしょっちゅう見かけるようになった。理由は、そこが涼

ちょっと婦人科へ

月経不順が続き、婦人科へ行ってきた。 数年前にもそういうことがあり、トルコで婦人科へ行ったことがある。その時は子宮頸管ポリープができていて、「すぐに取れますよ〜。今から取りましょう!」と気軽に言われサッと処置されたのだけどなかなかの激痛だった。「服を着て(処置室から)出てきてくだいね。」と言って先生と看護師さんは処置室から出て行く。えっ?もう終わり?と思いながら診察用の椅子から降りたとたん、足に力が入らなくてペタンと座り込んでしまった。初めての経験でビックリ。先生に助けを求

ロックダウン。

4月26日(月)の夜、トルコのエルドアン大統領が発表した。 「平日週末問わず、年齢や日中・夜間問わず、4月29日(木)の19時~5月17日(月)の5時まで外出禁止」 サプライズ発表が好き? コロナ関係に限らず、トルコではたまにサプライズがある。それにより、まぁまぁ、生活に影響が出てくる。 今トルコでは、毎年約1ヶ月間行われるラマダン(断食月)期間中。4月13日から始まり、それが明ける5月12日はRamazan Bayramı Arifesi(断食明けの祝祭前夜)、5月1

パン屋さんから後を付いて来られた話

以前住んでいたアパートの近くに、石窯のある小さなパン屋さんがあった。子供と散歩に行くとき、たまにそこでおやつ代わりにSimit(シミット・ごま付きパン)を買い、近くの公園に行って食べるというのが楽しみだった。 秋のはじめ頃だったか、いつものように子供と散歩に出かける際、パン屋さんに寄った。子供はまだ3歳になっていなかった。 トルコでは老若男女問わず、小さな子供たちをとても可愛がってくれる。小学生の男の子でも、小さな我が子を見かけて「可愛いね」などと言って頭をなでていったり

マーケットが嫌いになりそうな日々(モノの価値とは何なのか)

最近、マーケットに買い物に行くのに足が遠のいている。 マーケットまでは徒歩一分。けして遠くない。 コロナが広まってから、トルコではいろいろと規制もあり遠出をしていない。外出といえば、日々の生活のために食料品や日用品を買いにマーケットに行くことと、運動がてら散歩に行くこと。 それなのに、唯一の楽しみの食べることに関して邪魔する出来事がある。インフレだ。数年前から値段が上がってきていたことは感じていた。日常よく買う食料品が徐々に値上がりしていき、今は3〜4倍くらいの値段になっ