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【文字数の増やし方】後付けのスキルをつけよう

この記事は、小説の文字数の増やし方について解説します。小説はただ文字数を増やすだけでは、読みにくくなってしまいます。

違和感のない文字数の増やし方のポイントは、正しい後付けをすることです。正しい文字数の増やし方を理解して、読者により読んでもらえる内容にしていきましょう。

正しい後付けとは

後付けというと悪い印象を受けがちですが、決して悪いものではありません。むしろ日常にあるもののほとんどは、後付けでできています。

正しい後付けをすれば、読者に違和感がないだけでなく、丁寧な文章という印象を与えることができます。

文字数の増やし方

すでにある内容の補足を追加する

すでにできている話の中で、足りない部分を補足する方法です。

例えば、

朝起きてパンを食べた。

という文章があったとします。これだけでも内容が伝わりますが、さらに補足することができます。

朝起きてパンを食べた。いつもと違って、今日はいちごのジャムだったので美味しかった。

食べたパンがどんなものなのかを分かるようにしました。

ただパンを食べたと伝えるよりも鮮明に伝わり、読者はシーンをイメージしやすくなります。

新しい内容を追加する

各シーンをしっかり書き込んだけれど文字数が足りない場合は、シーンそのものを追加してみましょう。

例えば、

朝起きてパンを食べた。それから学校に着いて、教室で話をした。

という内容があったとします。ここにも内容を増やすことができます。

増やせるシーンとしては、

・寝起きでやったこと(目覚ましを止める、着替えなど)
・登校シーン(電車で友人と会う、バスに乗り遅れそうになるなど)
・下駄箱から教室に向かう途中のできごと

などがあります。

これらのシーンを追加することで、読者は主人公がどんな経験をしたのかを感じることができます。

ここで起こったことが生きるような内容がこの後にあれば、そのシーンを魅力的に伝えることにもつながります。

朝起きてパンを食べた。学校についてから、気になる相手と話をすることができた。

という内容にするのと、

朝起きてパンを食べた。電車の中で気になる相手と一緒になり、ずっと話をすることができた。学校についてからも授業が始まるまで話をしていた。

という内容では、2つ目の方が印象に残ります。読者には嬉しいことが続いたことが分かり、学校での会話シーンを盛り立ててくれます。

読者が離れる文字数の増やし方

悪い文字数の増やし方をすると、ダラダラ書いている印象になり、読者が飽きてしまいます。会社や近所にいる「話が長いだけで内容はない」人と同じ状態です。

悪い例としては、

私は朝パンを食べた。夜はラーメンだった。夜はご飯派だ。肉が多い方がいい。それから学校に着いて、教室で話をした。

これは書いてある内容がバラバラで、全体としての一貫性がありません。

朝食の話をしているのに、いきなり夕食の好みの話になっています。その後いきなり学校に着いているので、時系列もメチャクチャです。

話を付け加える時には、関連性のあるシーンを選ぶようにしましょう。

まとめ

文字数を増やす方法としては、「今あるシーンを補足する」「新しいシーンを追加する」の2つがあります。

ただ文字数を増やしても、読み手のダラダラしていて長いだけという印象を与えてしまいます。無理やりシーンを追加するのではなく、そのシーンがあることで他のシーンが魅力的に見える部分を追加しましょう。

小説の細かい書き方については、ブログでもまとめているので、ぜひ一度読んでみてください。
小説の書き方まとめ

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