掃除

学校の掃除をしてると素敵な事が見えてくる自分は結構掃除が好きだと思う。
特に雑巾がけが好き。
理由は多分低姿勢であの目線からの速度が運動できない自分にとって多少なりの嬉しさを感じるから 

その他の事だが、いじられてばっかりいるあまり勉強も得意でない男子がいた。
〜しろよとか、〜遅すぎるとかいつも言われてた。
でもその子はいつも誰よりも早く掃除をし始めている。
そこで気づいたことがありその子は、
クラスの手伝い
配膳、提出物返却など率先してやっていた。
正直、私はその子の事はよく居る無気力な生徒だと思い込んでいた。
しかし掃除によりその子のいい所が見えてきた。
誰かの良いところを見つけるとなんだか心が温まる。
たとえその子が馬鹿にされてたとしても大丈夫だって声をかけることが出来る。
そんな所も掃除の魅力である

そしてもうひとつ。
｢トイレには神様がいる｣
育休期間で今いない先生が話していた事。
特に好かれてはいなかった先生で別に主要5教科、後の4教科も教えておらず、サポートで付き、居てもいなくてもいいような存在だった。
ある時、私はトイレ掃除担当になった。
その場所の監視役的なのがその先生だった。
皆が掃除中に喋ったりサボったりしてる中
普通に掃除を続けていたら褒めてくれた。
別に当たり前の事だけど
水まわりの掃除は結構嫌いだった。
汚い、その理由だけ
でもどんな仕事でもその先生は躊躇うことなく触っていた。
私はそういう人の事があまり分からなかった
学年の終わりらへんにご懐妊されて、結婚した。
皆｢この先生でも結婚出来るんだ｣とか言っていたりした。
先生はそのときトイレの神様の話をした。
丁寧に、心を込めて人を思う事によって、その場所も心も綺麗になる。と
私達に深い関わりは無かったものの愛のある人だった事が感じられた。
きっと愛に溢れて家庭を作るんだろうなと。 
ロマンチストかだったか、どうかは分からないけど
その話は結構特別で素敵だと心に残った。

掃除は優しさや思いやり、温かさを感じることが出来るものだと思う。

だから私は掃除が好きなのです