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たい焼きみたいな寸胴ボディにオッドアイ。大悲閣千光寺の個性派かいぱん。

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 かいぱんに会いに嵐山の大悲閣千光寺へ。渡月橋を南に渡り、エメラルドグリーンの大堰川を遡るように20分ほど歩く。更につづら折りの石段を息を切らせて登りきると、柴犬のすみれちゃんが迎えてくれます。切り立った岩肌に建つ舞台造りの客殿からは、緑豊かな渓谷が見下ろせ、はるか遠くに大文字山が見えます。

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 大悲閣千光寺は、もともとは嵯峨野にあった天台宗のお寺。私財を投じて大堰川や高瀬川を開削した江戸時代の豪商、角倉了以が、河川工事に協力してくれた人たちの菩提を弔うため、衰退していたお寺を現在の場所に移して創建。了以の子孫の角倉玄寧の再興をきっかけに、黄檗宗のお寺になりました。ちなみに大堰川は、渡月橋のこの辺りでは大堰川といいますが、上流の保津峡辺りでは保津川、渡月橋より下流では桂川と呼び方が変わります。

大悲閣千光寺かいぱん

 さて、本堂前に吊されたかいぱん。立派なアゴが、黒い煩悩の玉をがっちりとホールド。左右の目の色が違うオッドアイで、尾びれのくびれがほとんどない、親近感の湧くボディライン。この感じは、そう、たい焼き。あんこたっぷりのたい焼きです。また、下から見上げると潜水艦っぽくもある、個性の強いかいぱんです。

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 さて、渡月橋から大悲閣千光寺に向かう道、檪谷宗像神社の境内の左手に「いわたやまモンキーパーク」の入園口があります。ここから120段の階段を経て、延々と坂を上っていくのですが、どちらかといえば、こちらの道のりの方がハード。汗かきたどり着いた山の上では、なんとも愛嬌たっぷりのお猿たちとの時間が待っています。

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