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社員全員が『マーケティング目標』を知らないと失敗する話

この記事を書いている私は現在、上場企業のWebマーケターとして働く30歳です。

現在、マーケティング部署で仕事をしている人の中で「マーケティングの目的と目標を明確にする」ことについて、より多く情報を得たいと考えている人は多いと思います。

今回は、私自身の体験も踏まえて「社員全員がマーケティングの目標を知らないと失敗する話」をテーマに解説します。

「会社のWebマーケターとして働いている方」や「これからWebマーケターとして転職し、結果を出していきたい方」はぜひ、最後までご覧ください!


マーケティングの目標設定

一般的に、会社のWebマーケターであれば、以下の目標を持ちます。

・コンバージョン数
→資料ダウンロードやホワイトペーパーダウンロード数

・セミナー集客数
→セミナーに参加してくれた人の集客数

・商品購入数
→自社商品・サービスを購入してくれた人の数

ざっくりですが、こんな感じ。

私も本業がWebマーケターですが、大枠、上記のようなマーケティング目標を持って仕事をしています。

この数字をいかに伸ばすことができるかが、Webマーケターの腕の見せ所です。

マーケティングの目標を立てる理由

マーケティングの目標を立てる理由は「事業方針から逸脱することなく、最大の利益を生むから」です。

例えば、会社では「どのようなスタンスで経営を進めていくのか」という事業方針があります。

その事業方針から逸脱することなく、最大の利益をあげるように方向づけていくのが、目標を立てる理由になります。

つまりは、「目標設定=寄り道せず、最短距離で最大の利益を出す」ということ。

この最大の利益を最終目的としてマーケティングの目標設定を行うのです。

マーケティングの目標は会社全体で考える

ぶっちゃけ、マーケティングの目標は会社全体で考えないと失敗します。

社員全員がマーケティングの目標を知らないと、最大の利益が出せないからですね。

【体験談】社員全員がマーケティングの目標を知らないと失敗する話

あるBtoB向けサービスのマーケティングをしていたころのお話です。

当時は事業ができたばかりということもあり、マーケティング、営業チームが一生懸命、サービスを販売していました。

ただ、目の前の仕事に集中するあまり、「マーケティングはマーケティングチーム」「営業は営業チーム」と、チームごとに距離ができ始めたのです。

チームに距離があると会社的にみると微妙でして、例えば

「マーケティングチームは目標達成できていて、営業チームができていないのはおかしい…」

「そもそもマーケティングチームの目標が低いし、なぜその目標設定をしたのかよくわからない…」

など、チームに壁ができ始めるからですね。

結果として、そのサービスの売上が低迷。再度、マーケティングと営業の目標設定をして、戦略を考えることになったのです。

結論、社員全員がマーケティングの目標を知らないと、最大の利益を出すことはできません。

正直、会社の利益以外に、マーケティングチームと営業チームの調整にすごく労力を使いますし、時間が無駄になってしまいます。

両者の考えを調整しながら、どちらも取り込んでの戦略の組み立てという貴重な体験でした。このように各部署とのバランス配分もマーケティングには必須となります。

【実践編】マーケティングの目標設定

マーケティングの目標設定や私の体験談について解説してきました。

ここでは、実際にマーケティングの目標を設定してみましょう。

「SMART」での目標設定の方法

「SMART」とは、目標設定する上で参考になる目標指標のこと。

以下の要素を踏まえ、目標を立てていきます。

・Specific:明確さ。現実的な期日と具体的な内容を設定し、簡潔にする。
・Measurable:測定可能な数値を設定。具体的にして、あいまいな表現にしない。
・Attainable:現実的に達成可能である目標にする。
・Relevant:経営目標に関連した目標を設定する。
・Timebound:締切を設定する。

この5つの項目を記入していくことで、目標を設定することができます。

【事例】BtoBサービスを販売するマーケティングチームの目標設定

では実際に、私の体験談を踏まえ、「SMART」を活用して目標設定していきましょう。

✔︎BtoBサービスを販売するマーケティングチームの場合

・Specific:資料ダウンロード数
・Measurable:月100件のコンバージョン
・Attainable:競合調査に基づき算出
・Relevant:月100件取れれば、10件の受注につながるので利益目標達成できる
・Timely:2023年12月までに達成させる

こんな感じ。

ポイントは「具体的」かつ「数値」で表すことです。

目標が設定できたら営業チームや関係部署にも共有して、社員全員がマーケティング目標を知っている状態にしましょう。

ぜひ、皆さんの会社のマーケティング目標が曖昧な状態でしたら、「SMART」を活用して目標設定してみましょう。

まとめ

今回は、私自身の体験も踏まえて「社員全員がマーケティングの目標を知らないと失敗する話」をテーマに解説しました。

本記事のポイントは以下の通りです。

・マーケティングの目標を立てる理由は「事業方針から逸脱することなく、最大の利益を生むから」
・社員全員がマーケティングの目標を知らないと、最大の利益を出すことはできない
・マーケティング目標を立てるときは「SMART」がおすすめ

もしも、今、会社のWebマーケターの方で、マーケティングで目標設定をする際は今回の記事をぜひ、参考にしてみてください!

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