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26:老健(ろうけん)? ナンデスカ ソレは?

こんにちは。

介護や認知症の悩み相談の

 Haluhaave(ハルハーヴェ) MISAです

介護や家事、はたまた認知症の対応で大変な女性の力になれば、

との思いで活動しています。

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ごあいさつ

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今日は、私が勤めていた、老健(ろうけん)⇦通称
「介護老人保健施設」について、お伝えしたいと思います。


老健(ろうけん)?
ナンデスカ ソレは?


?聞いたこともないわ? という方、ご安心ください。

医療や福祉の関係の仕事をしていても、知らない方はいます。

かくいう私も、自分が勤める法人が運営しているのに、
どんなところか知りませんでした(笑)


いくつかある、高齢者の介護施設(※)のひとつになります。
 ※ほかには、
・特別養護老人ホーム(とくよう)
・介護医療院または介護療養型医療施設
があります。

 

介護保険を使って利用できる施設なので、
原則介護認定を受けていることが条件です。

 地域によっては、老健の数に差があります。
   近くに老健がない方もあると思います。



老健の特徴は、

介護スタッフはもちろん、
医師
看護師
リハビリスタッフ
がいるということですね。
(他にも管理栄養士・薬剤師・介護支援相談員などたくさんいます)

介護も医療(※)も行う施設です。
(※医師はいるけれど病院のような機器はないので大掛かりな治療は困難)


どういったことができるかというと・・・

・日帰りでサービスが使える(デイケア)
・短期のお泊まりができる(ショートステイ)
・月単位でお泊まりができる(入所)

目的によって、何をどう使うかは人それぞれです。

例えば、
★歳のせいか一人でお風呂に入ることができなくなったAさん。

 ヘルパーさんに手伝ってもらうにも、浴室が狭くて難しい。
 筋力低下も気になるのでリハビリもしたい。

  ⇨デイケア(通って介護サービスを受ける)で入浴し、医師の指示のもと、リハビリの専門家
(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など)からリハビリ指導を受ける。
   

★日頃はヘルパーさんにきてもらったり、デイケアやデイサービスを利用して生活しているBさん。

年末年始はヘルパーさんが手薄になり、デイケアも休みになるため、その間一人での生活になってしまう。

  ⇨年末年始の間、ショートステイを利用し生活上の困りごとの支援を受ける。


★骨折し無事退院を迎えるが、自宅での生活にはまだ不安が残るCさん。

 もう少しリハビリをして筋力をつけてから帰宅したい。
 これまで薬を飲む習慣がなかったので、きちんと飲めるか心配。

  ⇨入所して、生活動作(トイレへ行く・着替えるなど)の練習を行いつつ、リハビリの専門家からのリハビリ指導を受ける。
 
自宅へ帰る前に、自宅の環境確認や福祉用具の提案なども行ってもらえる。
施設に医師と看護師がいるので、入所中の体調管理内服管理もしてもらえる。(一人でのめるかどうかの確認も)


病院では無いので、おおがかりな治療はできません。なので、一定、病状が安定していないといけませんが、介護も看護も医療もリハビリも提供する高齢者施設は、貴重です。

リハビリスタッフと一対一で訓練できる回数(や時間)も、リハビリ病院と比較すると少ないです。

(かつ、その方の状態・条件・希望により、
リハビリの回数や時間は異なります)

それでも、有効活用すれば、退院後にスムーズに在宅生活に移行できたり、体の機能が上がって生活しやすくなったりします。
リハリビ目的でなくても、ご家族が用事で家を空けるときにショートステイを使うというのも、アリです。


老衰の方や延命治療を望まない方が、お看取り目的で利用ということもあります。
※施設によって対応不可な場合もあります


「在宅看取り」は以前より浸透してきた印象ですが、自宅で亡くなることへの抵抗・不安がある方も当然おられます。
(昔は自宅で亡くなるのが一般的でしたね)


かといって、何も治療しないのに看取るために入院というのは、
一般病院では受け付けてもらえないです。
(日本の医療制度がそういう仕組み)
※療養病院で受け入れてくれるところはあります


当然、
じゃあどうしたらええのん!? となりますよね。

そこで、「老健が受け皿になりなはれ」と、国が方針を出しました。

お達しが出たので、そういう目的で老健を使うことが「可能」にはなりました。

しかし、まだまだ世間にも医療関係者にも浸透していません。

お看取りが、日々の生活のゴールとはいえ、
受ける施設側も、覚悟や配慮や体制が整わないと対応が難しいです。

そういったこともあり、”看取りといえば老健”というとことまではきていないように感じます。


介護サービスを取り仕切る、介護の専門家のケアマネジャーの方でも、老健の使い勝手の良さをご存知ない方は、マレにおられます。


なので、老健をすすめてもらえない可能性も出てきます。

もしあなたが、
「もうすぐ退院。その後老健が使えるんじゃ無いかしら?」
「リハビリ(お看取り)といえば老健かも?」
と思ったら、老健って使えないの?と
一度ケアマネージャーに相談してみてください。

どこの老健なら合いそうか、空きがあるか、など調べてくれます。
  
ただし、
「入所」はケアマネージャーを通さなくても、制度的にはOKです。
(”入所”は在宅サービスでは無いので、在宅支援を行うケアマネージャーは
介入できないため)

老健と直接やりとりを行い、双方合意できれば利用可なんです。
とはいえ、いつから入所するかは伝えたほうがいいです。
(在宅サービスを止めないといけないため)

また自宅へ戻って介護サービスを利用する予定があるなら、なおさらケアマネージャーに”入所”のことは連絡した方が良いですね。
(いつから在宅サービスを開始するのか、家に戻ってからのサービスを
どのような形にするのかなどの検討が必要なので。)


老健(ろうけん)?

ナンデスカ ソレは?

は、
リハビリ、看護、介護、(簡単な)医療の提供があり、
通い・短期の泊まり・入所ができる、介護施設、
ということをお伝えしました。


細かいことを言い出したらキリが無いので、今日はこの辺にしたいと思います。





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介護が必要な方も、それを支える方も、楽しく豊かな生活ができることを願って・・・。


うまく行かなくても、落ち込んだりご自身を責めたりはしないでくださいね。


日々充分頑張っておられますので、そんな必要はないとわたしは思います。
責めたって良いことはありません。


「頑張ってるわ私!」と、ぜひご自身を褒めてあげてください。


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