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【陰謀説】日経大暴落!!その背景には・・・

はじめに

これは個人的な観点による記事であり、投資を助長するものではありません。
また、一部含まれる今後の市場予想はあくまで個人の予想によるものになります。
ボラティリティが大きくなる昨今の市場では十分にリスクヘッジを行い、自己判断で投資してください。


バブル崩壊!?事の発端は日銀の利上げ

日銀は長かった金融緩和政策に終止符を打つ発表を行った。
「政策金利を0.25%に引き上げる。」
これを機に一時銀行株は上昇。
その他日本株は大きく下落を見せた。
ただその後状況は悪化。あれよあれよと株価は下落し、一時42,000円を超えた日経平均は31,500円まで下落。
一瞬にして大暴落する、いわばバブルが崩壊した状態となった。
ただ、金利がたった0.25%上がるだけではここまでの下落はなかっただろう。
今回の政策金利の上昇は段階的に行い、最終的には1%まで行く可能性があることや、国債(国の借金といわれている)の買い入れを低下させることがより下落を加速させているとみている。
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どこにも同じような文があるけど・・・ちょっとまって利上げってなんだ?
ここで行き詰まる人も少なくはないと思うので、今回は蛇行しながら話を進めていきましょう。

利上げってなんだ?

利上げとは、簡単に言えば"借金に対する利子"です。
住宅ローンやマイカーローンなどは馴染みのある借金だが、その他さまざまな借金には基本的に利子が含まれます。
これを引き上げようっていうんです。
きっとこう聞いたら、皆さんは今まで以上に「お金借りたくない・・・。」って思いますよね。
企業も同じです。
利上げを行うと、企業は銀行からお金を借りなくなります。
企業は発展するために設備・人材に投資する必要があり、そのお金は一時的に借金をするケースが多いです。
そこに高い利子が付くようになるとなると、キャッシュアウトが少なくなります。では、なぜそんな政策を行うのでしょうか?

日銀利上げの狙い

最近物価上昇がひどい。なんてことを耳にしたことはないでしょうか。
長らく続いたインフレ政策が最近になって歩みを進め始めました。
急激な物価上昇を感じている方は少なくないと思います。
この物価上昇に歯止めをかける手段の一つがこの"利上げ"なんです。

そもそもインフレとは物価の高騰や通貨の価値の低下のことを言い、適度なインフレは景気の好循環を促しますが、
急激に進むことでお金の本来の価値が低下しすぎてしまうデメリットが存在します。
直近ではこのインフレが急速に進んでいたため、それを危惧して政策金利を引き上げる発表を行ったわけです。

過去10年の上昇トレンドに終止符

2014年に発足した"アベノミクス"という言葉は、誰もが耳にしたことがあるでしょう。
では、具体的にどのような政策を行ったか説明できるでしょうか。

アベノミクスでは、「3本の矢」という経済政策をとっていました。

アベノミクスによる3本の矢
  • 金融政策

  • 財政政策

  • 成長戦略

これらが「3本の矢」と言われています。
それぞれ簡単におさらいしておきましょう。

■金融政策
マイナス金利政策による流通増加を行いました。
先ほど利上げの話をしましたが、利下げの究極が、利率0%を下回るマイナス金利です。
お金を預けておくだけで、お金が減っていきます。
これにより市場にお金が流通しやすくなります。
お金を使うことで経済が回り、結果的に経済成長が促されるというわけですね。
■財政政策
意外と陰に隠れてしまっていますが、この政策によりそれまでの公共事業の減少に歯止めがかかりました。
ただしこの政策には消費税増税があったことで、マイナスなイメージも強いかもしれません。
■成長戦略
(旧)NISAです。以上!
と言いたいところですがあまりに説明が足りないので、その他企業の採用率強化や世界進出、世界課題の率先した取り組みなどがアベノミクスによる挑戦でした。

特に1本目の矢である金融政策は、日本経済に大きな影響を与えました。
これによりそれまでデフレ基調だった日本の経済がやっとインフレを迎えたわけです。
しかしインフレに転じて数年、今度はインフレが加速し始めました。
昨今では過剰なインフレにより物価が著しく高騰。給与面が追い付かない状態に陥り、これは由々しき事態と判断されたようです。
10年間、0%以下の低金利、というよりゼロ金利で右肩上がりだった株価は、今回の利上げによりトレンドを転換しようとしているのです。

NISAは国の陰謀!?

あまりの日経急落により、NISAは国の陰謀なのでは!?という声をちらほら見かけます。
そうなんです。実はNISAは国の陰謀です。

すみません嘘です。笑
というより、今回の下落よりも実は7月までの上昇度合のほうが異常だったのです。
最近は株価上昇が激しすぎて、日経は急上昇を続けていました。
しかし大前提として、株価は上昇と下落を繰り返すもの。
常に上がり続けることはないのです。
急上昇があれば、それだけ急降下しやすくなります。
にしてもここ数日間は小型株の仕手筋による動きに似たレベルでしたが・・・。

2024年の上昇率は過去の数倍を記録

ということでこれは諸説ありますが、個人的には陰謀も何もない。と考えています。今回の下落は海外投資家の動きに大きく引っ張られているようです。
NISAのシステムは画期的なので、今後もうまく使っていけるよう頑張りたいですね。

パニック相場の本当の怖さ

下落相場の本当の怖さは何だと思いますか?
1日の下落率が話題に上がっていますが、実はドカンという下げよりも、じりじり下げる相場がボディーブローのように効いてきます。
どこまで下がるかわからない日が何日も続くことで、精神的にも憔悴していきます。

リーマンショック時のチャート

リーマンショック(2008年10月)時の下落幅は約38%に及びました。
一撃ズドンでは12%と今回の下落同様ですが、実はその前後にある数%の下落がかなり首を絞めてきます。
よく、暴落騰時は損失分を取り返そうと許容リスクを超えたトレード(フルレバレッジの信用取引)をしてしまう人が一定数いますが、これは絶対にやめましょう。
ボラティリティ(上下の振れ幅)が大きくなるため、ほぼ2択のギャンブルになります。50%をとり続けることができるなら良いですが、残念ながら我々にはその力はありません。
いたずらに資金を減らすことになるので、いつもと違うことをしないように注意してください。
ここでお伝えしたい”パニック相場の本当の怖さ”とは、下落率や値幅ではなく、平常心でいられなくなる己自身の心であるということです。

暴落は買い時?

今後の展望について、様々なところから情報を集めている方ならよくわかると思いますが、両論あるのでなかなか判断しにくいところですよね。
ズバリ、私はそんなに悲観することはないと考えております。
というのも極論、金利が上がるからといっても成長企業は成長します。
一時的な投げ売りが進んでいることで過剰に売られている感があると思っています。
つみたてスタイルの人は気にせずひたすらつみたて続ける、現物買いの人は長期で持ち続ける。で問題ないのでは?と結構楽観視していたりします。
ただし、もし信用取引している人がいるのであれば、今の相場で一儲け。は危険かもしれません。
上述したようにボラティリティの大きい環境下では、予期せぬ値動きがあります。現に、本日は800社がストップ安という前代未聞の事態が起きました。この事態を昨日どれほど予想できたでしょうか。
明日にはストップ高続出と言われて何ら不思議ではないこの環境下で、方向性の見えない信用取引は危険といえるでしょう。
結論としては現物取引をしている人はゆっくりと静観、
信用取引をしている人はすぐに現金に変える。が良いのではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
本日はかなり長い文となってしまいましたが、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
日銀としては、まだ0.25%の金利引き上げでは物価高に歯止めはかからない。と踏んでいたようですが、思ったより効果がありそうな雰囲気が出てきています。
今後の展開としては0.25%の金利上昇が思ったより効果的と判断され、
実際それ以上の金利上昇はなされないのではないかなと思っていたりします。
それによりリスク緩和と判断されて一気に売られすぎた株は大きな反発を見せると想像しています。
いまは買わずとも、良い銘柄を調べておく価値はあるのではないでしょうか。
兎角、退場しないようにだけ心がけていきます!

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