宣伝効果は何億円？

　東京・大田区の都立高校で激辛のポテトチップスを食べた生徒14人が救急搬送されるという騒ぎがあった。メーカーは「多大なるご迷惑をおかけいたし申し訳ございません」という殊勝な定型コメントを出しているようだ

「痛い」激辛チップス食べて…高校生14人が救急搬送　袋に「18禁」注意も…　東京・大田区｜日テレNEWS NNN

　これだけ大々的に報じられれば「どれだけ辛いんだろう？」と興味を掻き立てられる人が多いはず。CMに換算した“宣伝効果”は何億円にもなる。もちろん高校生の搬送騒動を仕掛けた“ステルスマーケティング”だったとは思わないが、製造元はウラで密かに「いひひ、これで知名度と売上が爆上がりだ」とほくそ笑んでいるのではないかな。

　もうひとつ。

　アメリカ・共和党の党大会でトランプ陣営の副大統領候補に指名されたのが39歳のバンス上院議員だ。細かくウォッチしていたわけでもないので初めましての方だが、昨日の朝ニュースで「白人層の貧困の実態を描いた自伝がベストセラーになった」と知った。その「ビルビリー・エレジー」も知らなかったのでさっそく地元の図書館で予約した。なにしろ副大統領候補に指名されてあまり時間が経たないうちに予約できたためいまは予約順2位につけているのだが、1日経過したいま、予約リストは35人にまで膨張している。
版元は光文社。7年も前の本だがあわてて増刷を検討している頃ではないだろうか。
（24/7/17）