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影響をジワリと実感

↑写真は「みんフォト」から借用です

近所のスーパーの鮮魚売り場で「北極圏生サーモン欠品について」というお知らせを見かけた。曰く「北極圏生サーモン(ノルウェー産)は航空便の欠航により当面の間入荷が未定となっております」。欧米による経済制裁に反発したロシアが上空の飛行を制限した余波だ。ウクライナ侵攻の影響を初めて身近に実感した瞬間だった。

地元スーパーにて

原油の先物取引価格も高騰している。かねてより値上がりが問題だったガソリンもこれからさらに上昇は避けられない。自家用車を持っていないのでほとんど“他人事”としか見ていなかったが、これからは物流コストにも跳ね返ってジワジワと効いてくるのだろう。

世界は経済で密接につながっている。自宅と会社の往復シャトル便生活をしていると、眼に入ってくる半径5メートルが世界のすべてのように思えてしまって、こんな当たり前のこともわからなくなっている。

台湾の市民は「このロシアの暴挙が許されてしまっては、つぎは自分たちが中国に侵攻される番だ」とヒリヒリと恐れているに違いない。

これに対して、サーモンが欠品する程度のちょっとした不便さにとどまっているうちは日本人の多くは“究極の他人事目線”。「あら、ウクライナ、大変ねえ」から踏み越えることはできないのではないか。いつまでも「平和ボケ」でいい時代が続くという保証はどこにもない。自戒をこめて考えている。
(22/3/14)

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