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なぜ弁護士がリーダーシップ開発の大学院に来たのか?

こんばんは。
今日は、なぜ私が大学院で学んでいるのかについて書いておこうと思います。


私の属性

  • 35歳

  • 弁護士10年目

  • フルタイム管理職5年目

  • 夫と、2歳の男の子と暮らす

  • 第二子妊娠中

冷静に考えれば、大学院、しかもリーダーシップ開発コースに行く人間ではありません。
それでも、いちおう、野望があって入学しました。

これまでの(キャリアの)あらすじ

私は、弁護士になってからずっと、組織で勤めてきました。
企業の法務部で3年半勤めた後、ご縁あって 霞ヶ関のとある官庁で 2年、法改正や政策立案の仕事をさせてもらいました。

コロナになってすぐの2020年、元の企業に戻るにあたって管理職になり、その後産休に入りました。

私の産休・育休

管理職である私は、「産休・育休はマネジメントの練習になるなあ」とよく思うのです。

病院に連れて行くか、躾をどうするか、育児や家事を外注するかどうか、そんな意思決定や夫との対話をしないといけない「マネジャー」としての余裕を残しつつ、
一方で、現実問題として日々の育児や家事をやっていく「プレイヤー」としての側面もある。
そのプレマネバランスを維持しながら夫と日々対話を繰り返して行くことが、すごくマネジメントっぽいなと。

ありがたいことに、私は産後の方が、幸せだし、夫婦仲もいいし、自分のことも好きだと思えるようになりました。
さらに、管理職としての仕事もラクに感じられるように。

でも、周りを見渡すと、そうじゃない人も多い。
プレイヤーとしての仕事が多すぎて、外注できない、自分にしかできないはずの「外注するかどうか決める」「夫とタイマン張る」そういうことをする時間がない。
自分で無理して巻き取って、でも夫には「好きでやっているみたいから放っておこう」と思われる。
そんな話をよく聞き、もやもやしていました。

転機

2023年の春、機会があって、職場の朝礼で「育児は仕事の役に立つ!?」という話をしました。
これが結構反響をいただいて、全社向けに前後編でお話しすることに。
準備がてら、「もう同じこと考えている人が世の中にいるはずだ」とググったところ、出てきたのが同名の本でした。
(この本で初めて中原淳先生の存在を知ったという。)

並行して、自分の主張が正しいと証明したい、と思うようになり、大学院を探すようになりました。

「育児中は、自己犠牲に走らずに、自分を大切にするべきだ」くらいの抽象度からスタートしたので、これが何学と呼べるのかわからず、調べたり悩んだり。
(えれきゃりさん、めっちゃ読みました。)

夏頃から、立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コースを第一志望にしたものの、9月に説明会に行き、先生と在学生のアツさに圧倒されて、一旦白紙に戻しかけたことも(笑)

いろいろ悩んだ末、私の知りたいことは「育児を使ってリーダーシップやマネジメントを学ぶために、どのような介入が効果的か」ということだなと思い至り、やっぱりここが一番合いそうだと立教を受験しました。
幸運にも合格したので、現在楽しく学べています。

ていうか、弁護士関係なくない?

そう言われてもおかしくないのですが、
31歳で大手企業の管理職になれたのは、直前まで「霞ヶ関本省の課長補佐をやっていたから」であり、なぜ課長補佐で採用していただけたかというと「弁護士資格があったから」なんですよね。
弁護士じゃなかったら、第一子出産前に管理職になっていなかったと思います。
だから、弁護士になったことは意味があった、はず。

今後どうなりたいのか

腹落ちした答えはまだありません。言えるのは、

  • 「子どもを持つ=キャリアもパートナーシップも自分の自由もすべて終了のお知らせ」ではないと伝えたい

  • 両親学級で「夫婦で話し合ってね」で終わらせず、「夫婦で育児を分担する方法・マインド」をもっと伝えるように、自分が有識者になって要請したい

  • ていうかTEDで語りたい

という野望があり、

例えば、
産休前にチームマネジメント・リーダーシップのレクチャーをして、
出産後に家庭のチームワークの状況についてリフレクションを繰り返して、
復職が近くなったら家庭のチームマネジメントと職場のチームマネジメントをつなげるようなレクチャーをするような場を提供する、
というのが一つ考えているところです。
(起業ないし副業ってことになりますね。)

今年度中に、今後どうするか、決めたいと思っています。
そのためにも、たくさん学んで、たくさん話して、たくさん経験したい。
もがきつつ、その様子もここに残していけたらと思っています。

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