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ネットワークを広げるには人にタダで供与することが効果的?

「交渉人」(五十嵐貴久 著)を読んでいて思ったことを書き綴ります。

ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック(別名:返報性の原理)とは「人は何らかの恩恵を受けた場合、相手に好意的な形でお返しをする心理が喚起される」ことを指すそうです。例えば、授業のノートを全くとらない人が律儀に板書を書き写している人にテスト前になってコピーさせてもらう見返りにプリンとかヨーグルトを渡すような感じでしょうか。

人間関係を構築していく上で、最初は一番大きい心の隔たりというものが存在します。それを取り除くのには実利を供与するというのが効果的なのでしょう。というのも、通常、人は何の見返りもなしに赤の他人に物や金銭を無償で分け与えたりなどしないからです。恩恵を受けた側としては、「見ず知らずの自分にそこまでしてくれるんだから、何かしら応えなきゃいけないな」という心理が働きます(ドケチの権化でもなければ)。

人間関係のネットワークが広い人というのは、無意識にこれを行っているような気がします。ただ、必ずしも他人に供与した分に相当する(もしくは、それ以上の)価値を持った情報や見返りが返ってくるかどうかは分かりません。でも、ネットワークは少しずつ広がっていくので、そこに持続的な価値があると見ているのだと思います。

逆にそんなことするのはもったいないと思う人であれば、実利を大事に持ち続けるはずです。それが悪いこととは思いませんが、新しい世界やチャンスという可能性はゼロです。ゆえに、目の前の損得勘定をしている限りは、ネットワークというのは広がっていかないと考えられます。

これらの最終的な判断は、その人が持っている価値観に由来した直感やフィーリングに委ねられます。数を打ち、偶然的に作用して思いもよならない方向へ展開を見せていくことに期待するならば、人に何らかの物や金銭を供与してもその費用対効果は悪くはない気がする今日この頃でした( ˘ω˘ )...




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