中三段_

【07+:天王山周辺の探索】 (:3[___] 19.12.18.

0.今回の報告する内容

5九玉裸玉1五玉裸玉を発表して肩が軽くなったので、今回のターゲットはブラックボックスとも言える青色の中三段ゼロ地帯について述べたい。

中三段

完全作裸玉の候補がほとんど見つかっていないので、それ未満のものを含めて限定的に公開することにした。探索には、いつもお世話になっている脊尾詰を用いた。手順(=作意+余詰)の数が10未満となった持駒の組合せを近似解として取り扱い、それらをカウンティングした。

探索したマス目は5五、5六、4六、3四、3五の5地点であり、それぞれについての近似解のヒット数と概要をざっくりと記述していく。5五に関しては探索数がおよそ250と多いため大駒の有無で9つの持駒系に分けた。それ以外のマス目の探索数は50未満となっている(その理由は、5五の近似解に近い持駒系をそのまま他所へ流用したため)。

1.天王山5五玉(近似解13)

小駒のみ = 0/27
角    = 5/60
飛    = 1/27
角角   = 2/42
飛飛   = 4/38
角飛   = 0/31
角角飛  = 0/12
角飛飛  = 1/13
角角飛飛 = 0/ 3


※左辺は持駒に含まれる大駒(実際はこれに小駒を組み合わせる)
※右辺のA/Bはヒット率(Aは近似解数、Bはトータル探索数)

裸玉全般に言えるが、打ち場所が多い大駒が多くなるほど過大戦力となり、余詰の数も爆発的に増える。それゆえ、角角飛・角飛飛・角角飛飛系では完全作は見つからないだろう、と予想している。

持駒の決め方は自分の直感なので絶対にそうだとは言い切れないが、天王山での近似解は全くないわけではなかった。ひょっとすると、完全作があるかもしれない。これまで得られたデータを基にすれば、角1枚と飛2枚の持駒系に完全作が埋もれている公算が高いと言えるだろう。

2.5六玉(近似解4)

一番惜しかった組合せは|5六玉|金4銀4桂桂歩歩(手順数2)だったが、詰み上がりで桂が1枚余ってしまう。ならばと、金4銀4桂歩歩で試すと解は出なくなる(なんでや?)。5九玉裸玉の子作(|5七玉|角金4銀桂桂歩)の二手逆算も試してみたものの、余詰や不詰に阻まれたので全く新しい系を見つけ出す必要があるだろう。

3.4六玉(近似解15)

探索数が少ないわりに近似解が意外と多く、完全作が眠っていることを予感させた。天王山へのハシゴがあるとすれば4六玉を二手逆算した形になるだろう。現に、他ブログでは完全作候補が示されており、完全作であって欲しいと切に願っている。

4.3四玉(近似解1)

本格的な探索はしていないので、どんな持駒系が良いのかは何とも言えない。唯一の近似解は|3四玉|角金4銀4(手順数5)であったので、完全作があるとすればそれに近い形をしているだろう。そのまま3四を直接攻め続ける手もあるが、先に3三や2五など、外堀から攻める方が近道かもしれない。

5.3五玉(近似解7)

4六と同様に、探索数が少ないわりに近似解が意外と多い印象。中三段ゼロ地帯の中で、唯一手順数1の完全作候補が見つかっており、現在検討中。余り期待はしていないが、4六から連絡する可能性があるので、完全作であることを信じたい。

6.まとめ(何とかしたいですよね……)

4六や3五に完全作がある可能性が示唆されたことと、天王山での近似解がいくつか得られたことから、天王山周辺のマス目における完全作裸玉の存在は全く望みがないわけではないことが分かった。何とかしてこれを可能性から現実に存在するものとして確立したい。今後とも地道に探索を続けていこうと思う ('、3[___] .。oO(🍟食べたい

「ためになるわ」と感じて頂ければサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。