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鞄職人が子どもの夢を本気で叶える|『豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクト2024』

「こんな形の鞄が欲しい」「あんなものを運べる鞄があったら」…そんなことを考えたことはないでしょうか?実は、その夢を叶えるプロジェクトがスタートしています!
その名も『豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクト2024』

豊岡鞄は、日本有数の鞄の産地である兵庫県豊岡市で生まれた地域ブランド。
そんな豊岡鞄の職人さんが、子どもたちの思い描く「夢のかばん」を本気で作ってしまおう!!という企画です。

博展はこのプロジェクトを共に企画し、各テナントや施設でワークショップを実施しています。
この記事では豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクトの概要と、そのワークショップイベントの様子についてご紹介します。

<記事を書いた人>

コーポレートコミュニケーション室 酒井
2009年 博展に空間デザイナーとして入社。
2014年よりクリエイティブ職の業務推進担当を経て
 現部署にてディレクター兼デザインディレクターを担当。

■豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクト2024とは

昨今、少子高齢化が進み、伝統工芸品や地域のものづくり産業の後継者不足が課題にあげられています。鞄づくりにおいては1200年の歴史があるとされ、全国有数の鞄の産地である兵庫県豊岡市もまた、同様の課題を抱えております。
豊岡鞄という地域ブランドができてから今年で18年。人間で考えると成人を迎え、社会との関わり方を考え一歩足を踏み出す年頃です。
18年目を迎えた豊岡鞄としても自分たちのためだけのPRではなく、社会との関わり方を考えながら活動していきたいですね、ということで、子どもや未来のものづくりの担い手にものづくりの魅力を伝え、その楽しさを感じてほしいという思いから、このたび『豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクト2024』を2024年5月に発足しました。
本プロジェクトでは、ワークショップやSNSでのキャンペーン開催等を通じて、子どもや未来のものづくりの担い手たちの自由な発想で描かれた「夢のかばん」のデザインやアイデアを全国から集め、確かな技術とこだわりでお客様の大切なものを運ぶ品質の高い鞄づくりにどこまでも向き合ってきた豊岡鞄のプロジェクトチームが、集まったデザインやアイデアの実現に向けて、素材や製造方法にこだわり尽くし、子どもや未来のものづくりの担い⼿の夢を叶えるために全力で奔走します。
地域を代表する認証ブランド「豊岡鞄」としてどこまでも使い⼿のことを考えているブランドであること、ものづくりに取り組む真摯さ、高いハードルを実現する技術力の高さ、イメージを形にするやりがい、それらの発信を通して、子どもや未来のものづくりの担い手へ夢を与え、豊岡鞄の”らしさ”を社会に発信すると同時に、ものづくり産業を取り巻く課題にアプローチするプロジェクトを目指しています。

■ワークショップについて

「この機会に博展グループのご家族・お子さんにもぜひ参加してほしい!」というプロジェクトメンバーの発案により、東京開催のワークショップに博展からもお子様のいらっしゃるご家族が参加しました。
当日の流れは以下の通り。

①「夢のかばん」を描くお絵描きデザインワークショップ 
②職人の道具で作る、簡単・本格的なミニチュアかばん作りワークショップ
※午前、午後の2回開催

■ワークショップの様子

HAKUTEN note編集部の酒井も、子どもたちと一緒に参加してみました!

午前の部には、4歳〜8歳(年中〜小学校3年生)までの子ども総勢6名が参加。
親たちが働いているオフィスで開催ということもあり興奮と緊張気味の子どもたち。
まずは博展の本プロジェクトプランナーの中島さんより、概要説明がありました。

興味深々に前のめりで話を聞く子供たち。
説明を受け、さっそく各々ペンを取り、思い思いにデザインやアイデアを描き始める。
いきなりペンで描き始める子や、鉛筆で下書きをして描き始めたいという子、 いろんな色を使いたい子、細かいディティールから描き始める子、悩みながら描く子も。
その子どもたちの様子を遠巻きにやさしく見守る社員とその家族たち。 この日はクリエイター職種の社員が多かったため、口を出したい気持ちをグッと抑える様子も見受けられて微笑ましかったです。自分もグッと堪えました(笑)
細かい部分までしっかり考えてデザインしている様子に我が子ながらびっくりする場面も。


みんな集中しながら描き終え、最後にかばんのタイトルを書いて完成!

「プレゼンするまでがデザインだ!」ということで
それぞれ前に出て発表することに。

恥ずかしがる子どもたちのプレゼンを上手く汲み取って、質問してくれるプロジェクトメンバーの中島さん。

一番に手を挙げたのは、今回最年少の4歳の男の子。
自由に絵を描いていたと思いきや、しっかりと意志を持ってジェットコースターをイメージしてデザインしてくれていました。

みんな自分の言葉で一生懸命に説明することができました。かっこいい!!

続いて、職人の道具で作る、簡単・本格的なミニチュアかばん作り。
ということで、講師を本プロジェクトのプロデューサー松本さんにバトンタッチ。


説明をしっかり聞いて、自分で生地パーツを選びオリジナルカラーのミニチュアかばんをつくります。
子どもたちのパーツを選ぶ姿は真剣そのもの。 好きな色や質感のレザーを選んで金具や工具を使って組み立てていきます。
まずは作業環境を整えます。 細かい金具のパーツは作業しやすいようにしっかり種類ごとに並べて……
生地と生地がヨレないように組み合わせて、
生地の穴に金具を合わせてハトメで止めていきます。
「かたいーー!!!」としかめっ面をしている子。

硬い部分もあるので大人もサポートしながら進めていきます。
やっぱり手を動かして何かをつくるのは楽しいですね。大人も夢中です。

完成したミニチュアバックを持ってポーズする子たち。それぞればっちり似合っています。
そしてなんと某キャラクターのミニぬいぐるみがシンデレラフィット!(笑) 偶然2人同じシリーズのぬいぐるみを持っていました。これも奇跡!(笑)
最後にみんなで集合写真撮影。

楽しかった人ー!?と声をかけるとみんな「はーい!」と元気いっぱいの声で答えてくれました。
ワークショップという“ 体験 ”を通して記憶に残るものづくりの楽しさや難しさ、そしてデザインを考えそれを言葉で伝え共感してもらえることの喜びを実感してもらえたのではと思います。
これこそ“人と社会のコミュニケーションにココロを通わせ未来へつなげる原動力をつくる”体験だと感じました。

残念ながら豊岡鞄とつくる「夢のかばん」プロジェクトの応募期間は終了してしまいましたが、全国から集まった「夢のかばん」のアイデアを実現するために豊岡鞄の職人の皆さんが奔走していく様子を新たに立ち上げられたSNS公式アカウントやプロジェクト公式サイトで随時発信していくとのことなので、楽しみにしています。

作品審査期間を経て見事採用されることになった作品を描いてくれたお子様とご家族は、8月の夏休み期間中に豊岡市の鞄工場へ招待され、実際に鞄を製作してくれる職人さんたちと一緒に「夢のかばん」を作るための素材やパーツを選ぶ打ち合わせに参加したり、工場の視察を通してものづくりの現場を身近に感じたりすることができるものづくりの現場体験ツアーに参加できるとか。
「みんな本当にこのかばんをつくれたらいいね」と笑顔で解散しました。

■編集後記

自分の家族や子どもが楽しめる“ 体験 ”プロジェクトが博展に増えてきたこと、
“ 体験 ”によって身近な人が喜ぶ顔や一生懸命何かに取り組む姿が見られたことがとても嬉しかったです!
普段業務上で関わることが少ない社員のみなさんとも、コミュニケーションが取れる機会をつくっていただき、プロジェクトメンバーの中島さん・松本さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

中島さん、松本さんにありがとうのハイタッチをする子どもたち

豊岡鞄のブランディングおよびPRプロジェクトはこれからも続いていきます。
本プロジェクトの発足の経緯や、想い、地域産業での課題を今後の未来へつなげるための活動の動向をいち消費者として今後も応援し続けたいと思いました。

今回製作される子どもたちの「夢のかばん」は、12月の贈呈式でお披露目となり、実際に子どもたちの元にプレゼントされるそうです。
自分の考えたアイデア、描いたデザインのイメージが実物になってプレゼントされるなんて考えるだけでワクワクしますね!どんな「夢のかばん」が出来上がるのか乞うご期待!

プロジェクト公式サイト
https://toyooka-kaban.jp/dreambag/

公式インスタグラム
豊岡鞄®︎ TOYOOKA KABAN (@toyooka_kaban.jp) • Instagram photos and videos

公式X
https://x.com/toyooka_kaban