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昔、川崎洋編の『あなたにおくる世界の名詩3 四季のうた』で、寺山修司の「五月の詩」を知っ…
1 挨拶 皆さん今晩は。 先程、現在執筆中の拙作『人文佳品 剛直な猛省の愛国詩集』の(詩…
頑丈な鉄骨で構築された四角柱の塔が立っている。錆びた梁が上から下までを六つの立方格子に区…
告白が始まる 「藤田のテストを隠したのは私です」 「自動販売機で毎日コーラを買っています…
あの子のお母さんは フィリピンの人だった 日本語がほとんどできない でも 三者面談に 仕事を…
最後に長編小説読んだけど、『失われた時を求めて』は未だに読みきれない。たぶん今年中にはな…
珈琲を煎れる うちのマシンは豆を挽いて ペーパーでドリップするタイプだ 幾分深煎りのロイヤルスイート ブラジルとコロンビアのブレンドだ 適度な苦味と強いアロマ 実のところ、酸味が苦手なのだ モーターの回転で 艶のある豆を粉砕し そのままドリッパーに落とし込んで すかさず、沸いたお湯のしずくを ドームの屋根から滴らせる 降り積もった砂地に染み込んで やがて、細いドレンから ガラスの器に溢れ出す 煮えたぎる褐色の五月雨 しぶきがもたらすカタストロフ 滝となって浸してゆく ただよ
私の 指先は あなたの つややかで 熟れた桃のような 唇の 感触を ハッキリ 覚えている …
最後までそれは コーヒーの陰に隠れてたんだ ふりつもるばかりの夕暮れ 舞う塵に親しむ栞 霜が…