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「草書体」という訳のわからない書体について

前回初投稿してからあっという間に1ヶ月以上経ってしまいました!

2月はコンクールに出品する作品作りで慌ただしく過ごしていたらあっという間にひな祭りが過ぎていた次第です。

さて、今日のテーマは「草書体」

書道の基本の書体として「楷書」「行書」「草書」。
こちらにプラスして「篆書」「隷書」「金文」「甲骨」があります。

「草書体」というのは所謂【なんて書いてあるか分からない】字です。

和歌などを書く「仮名文字」とはまたちょっと違うのですが、形としてはよく似ています。

この草書体、何が我々に「解読不可」と思わせるのか…。まずひとつがややこしい!
ごんべん偏、さんずい偏、ニスイ、にん偏、その他諸々草書体で書くとただの一本線になります。
糸偏もなぜか子偏も同じようになってしまいます。
(なぜッ?!)

何故に同じにしたのか…古代中国の人に是非聞いてみたいことのひとつです

し、原型(楷書)と似ても似つかぬ形になることも多々。行書体ならなんとなく推測出来ますが、草書体は勉強していないとガチで読めません。

あとは曲線部が多いのでどこまでが一文字なの分からないとかただのグルグルに見えてきてしまうのもその要因なのかもしれません。

そして先程便宜上「楷書」を原型と表記しましたが、実はこれも多く勘違いされていることのひとつで、実は草書体の誕生の方が先!
きっと当時の人にとってもややこしかったんだろうな、と推測します。

草書は流れが出てきれいなんですけどね、情報を正確に伝える、という面では少し不向きなのかもしれません。
芸術より?というと誤解を生みそうなのですが曲線美が美しく空間を生かしたような書体が多いのでどこか艶めかしさもあるように思います。

あまり作品として草書を書くことは少ないのですが、その少ない私のartworkをご紹介。

こちらは「天」の字。
少し雷をイメージして凛とした雰囲気に仕上げています。
(個人的に印の位置、気に入っています)

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こちらは「遊」
シシンニョウはただのお皿みたいになります。

余談ですがこちらのメタリック墨、赤色が廃盤になってしまったため、こちらのブロンズカラーを作れなくなってしまいました(今まではゴールドと赤混ぜてた)残念!

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「也太奇」
禅語です。日々の小さな出来事に感嘆した時の「あぁ!」とか「おぉ!」という言葉のことです。

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さて3問中いくつ正解しましたか?


草書体をさらさら~と読めるとちょっとかっこいいですよね!
書の世界は本当に奥深いです。

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