見出し画像

『自分の頭で考えるな』本当に?

特にビジネスなんかに関わっている人が言われがちなのが、このタイトル。

この記事は、どこかで「自分の頭で考えるな」と言われもやもやとしている人や、自分の頭で考える意義って?と感じている人のために作ったものです。
具体的には下記のような人に読んでもらえたらと考えています。

  • 「自分の頭で考えるな」と言われることに疑問を感じている

  • 長い間、自分のやっていることが結果に繋がっていない

  • 考える力をつけたい

  • 最近うまくいっていない、停滞していると感じる

普段から自分で考えてるよ!という人には向かない内容です。
上記のようなことで悩んでいる人たちの、ブレイクスルーのきっかけの一つになれば。



『自分の頭で考える』の正体


頭いい人たちがやってる、自分の頭で考えるとはなにか?
頭のいい人たちはみんな、自分のロジックを持つということをしている。
もっと具体的に言えば、自分の中に問題解決のハウトゥーをストックしておくということ。

思考力のない人間は自分で具体的な問題の解決方法を考えようとせずに、とかく人やネットから得た解決策やノウハウ、方法論に頼りがちなもの。

自分が人生の壁に悩んだら人の情報に頼って解決策を出して、それでまたうまくいかなかったら、他の解決策を探しに行く。

それを何度も何度も繰り返していくと、壁の突破方法をたくさん知っているが壁を突破したことのない人間になってしまう。

基本的に世の中の問題の解決方法って先人がとっくにすべて出していて、後は行動するだけだから、1つの問題に何ヶ月も立ち止まっているようでは先はない。

自分の人生に自信を持つ。自分に自信を持つ。
そのためには自分の人生に現れた、立ちはだかった壁を突破する自分のロジックを持つこと。


問題解決の考え方


どうしたら問題解決の力が身に身に付くのか。
それは自分の中に問いを立てること。

もっと具体的に言うと、「なぜ」と「どうやって」を考えること

「なぜ」と問うことで、問題の本質的な原因を追求して、「どうやって」と問うことで本質的な問題に対しての解決策を提示する

人は誰しも少なからず問題解決能力を持っている。その問題を考えるための材料を持っていなかったり、問題の解決のための考え方が「なぜ」と「どうやって」を深掘っていくということさえ知っていれば、人には皆問題解決能力がある。


真面目な人が陥りがちな2つの罠

しかし向上心ありまくりだったり、真面目すぎる人ほど陥りがちな罠が2つある。
ひとつは、行動量を優先したことによる思考停止。
もう一つはコーチングやコンサルでよく見られる、タイトルにもある『自分の頭で考えるな』と言う論説。


タスクで脳内埋めすぎて『思考停止』


まずは行動量を優先したことよって思考が停止する話を深堀る。

人は目の前にたくさんのタスクを置かれると思考停止してしまう。

それはたくさんのタスクを脳内に留めておくことで脳や心の隙間がなくなること、そして脳や心の隙間っていうのは、発想やクリエイティブさに必要なもの。

自分で考えることの発端は、自分で疑問を持ったり、ひらめきを得たりして、そこから着想してアイディアを広げていったり、考えを深めていく。

そこに隙間がなければ考え始めようとしても、他をタスクが頭に残っていれば邪魔して考える助けをなくしてしまう。
だから、よく言われる。タスクを紙に書けとか、To Do リストをつけろって言うノウハウがあるわけだ。


『自分の頭で考えるな』


もう一つの問題罠である、コーチングがコンサルタントコンサルティングによく見られる、自分の頭で考えるなと言う論説だ。

実際には、部分的に僕も部分的にそうであると同意できる。
つまりコーチングやコンサルタントを受けている受講者は自分の頭で考えずに、コーチやコンサルタントの頭をそっくりそのまま借りて、自分の頭で考えるなと言う言うこと。

このノウハウが謳われる理由は、コーチやコンサルタントは受講生が、何かしら物事を達成するまでの道筋が見えていて、それに対して必要な工程を最小限にして伝えている。

だから、受講生はそのまま実行すれば達成できるように基本的に作っているが、そこに受講生のオリジナリティーを持ってこられてしまえば、途端に達成までの流れが滞ってしまう。

なぜなら、受講生はこれまで自分のオリジナリティーを持って実践してきているが、その結果目標を達成することができずに、今の現状で留まっているからだ。

指導者は最小ステップで成功するための道のりを教えている。

そこに対し、自分の考え方や感じ方を挟むな、と言っているのがタイトル『自分の頭で考えるな』と説く指導者の主張。そして、これは全く持ってその通り。これはぐうの音も出ないほど正論である。


なぜ自分の頭で考える必要があるのか?


しかし注意してほしいことが、そこで完全に自分の思考を停止させて全てを任せきりにしてしまえば、今後訪れる変化に対応できないぞ、ということ。

今現在あなたが、コンサルやコーチングを受講している。受講の流れでそのままステップアップして順調に成功できている、としたなら話は早い。

しかし、コーチやコンサルタントも絶対ではない。100%確実に、完全に受講生の目標まで、決められた期限で達成させられるかと言ったらそうとは限らない。

そこにはもちろん受講生の行動量だとか、そういう話もある。しかし自分の行動量が原因にしろ、コーチやコンサルタントの力不足が原因にしろ、失敗する可能性があるわけだ、

そういった「うまくいかないとき」のために、自分で考える力を持っておけ、という話がこの記事のテーマになる。

もう一つ言うのであれば。
例えばコーチングでビジネスを学んでいる時に、売る商品や売り手、買い手や市場から求められるものが変わらなければ、今までと同じような方法で成立する。

しかしそんな保証はなくて、買い手も求められているものも変化していくし、売り手である自分自身も変化していく。
そこで変化に対応できなければ、今後も同じ手法を持ってしてビジネスを展開したり、自分がコンサルをとっても変化をつけず生徒側に教えていくしかなくなっていく。

思考停止に陥る人が蔓延ってしまえば、同じような方法・同じような再現性を持ってビジネスを始める人で溢れかえる。
そして同じようなビジネスの手法を持つ人で溢れかえれば、あなたのビジネスの手法に価値がなくなる。

誰もが思考停止で同じことを教え同じように教えていけば、後からビジネスを始めた人は自分の商品を買ってもらうために、自分の商品値段を下げていく。
自分自身が変化できなければ、その価格下げ競争に自分も乗っかって値段を下げるしかなくなる。

その下がった売り上げを埋めようとして結局作業量が増えてしまう。
そうなればおそらく大部分の人が、「サラリーマン時代よりも自由な時間が欲しい」「自由に使えるお金が欲しい」と思って望んだ個人事業に、さらに時間を切り売りしてしまう。

しかし、それでは本末転倒である。
将来的に自分自身が変わることや、買い手・市場が変わることを見越して、それに対応した自分自身の考え方、自分自身の問題解決能力を育んでいく必要がある。

つまり言いたいことは、『自分の頭を使わない場面というのは、限定的にしておけ』ということ。

いわゆる成功している人と成功していない人たちの差にの間に、人間的な能力の差はほとんどない。

例えば僕が100メートルを全力で走ったして、ゴールまでのタイムは13秒。
世界最速の人たちは9.5秒で走ると考えると、自分と世界最速の人間を比べても3秒ちょっとしか違わない。
人の能力に大した開きは出ないわけだ。


総括

つまり大事なのは、自身が目の前の問題を解決をする過程では、人やネット・本などから情報を得て、人の頭を借りること。
その上で、「なぜ?」「どうやって?」と自分の頭で深掘りしていくことで、効率よく周囲の情報を吸収しながら時代の変化に耐える自分を作っていく必要がある。

もっと総括するなら、
『言われた事はそのままやれ。ただ、自分の頭で考える余地残しておけ』
ということ。



自分の頭で考えることをやめたら、人間じゃなくなっちゃうんで。
自戒を込めて、誰かの参考になれば。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?