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重要語句を覚えることから人間関係が始まる。被災地支援。

1月2日

あぁ、白丸のヘリ中継だ。地理に関してスタジオから質問が入る。「白丸は、能登町の中心地よりも穴水よりでしょうか、珠洲よりでしょうか」「はい、えー・・・」ヘリのリポーターが回答につまる。「珠洲よりだよ」と一人テレビの前でつぶやく。遅れてリポーターが答える「半島の先端に行く側、東側ですね」「そうですか、半島の先端側、つまり珠洲よりということですね」。

白丸 穴水 珠洲 半島の先端

スタジオのアナウンサーが、普段私たちの使いこなすこれらの言葉を、全国区のアナウンサーが、使いこなしている。的確に地名を呼んでくれる。今この人は、わたしたち被災者としっかりと共にいるのだな、と心強い。

私は京都に滞在していた。私の住まいが珠洲であると知る周囲の人々からは「大丈夫ですか?」と聞かれた。大丈夫、ではないし、でもまあ大丈夫ではあるし。「ちょっと寝不足ですね」と答えることにした。これは良い。「大丈夫です」と答えなくて済む。そのほうが大丈夫でいられる。この日の私は、なんでもないことにイライラしたりもした。自分でもびっくり。ニュースから目が離せなくて寝不足だったことの影響が大きいと思う。その相手は大切にしたい人だったのにな。バイト仲間の素敵な大学生。

能登半島地震。



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