普通の人が筋トレを続けるために
筋トレは、アスリートや格闘家よりも、普通の人に必要だと思っています。とくに高齢者。筋肉が多いほど運動能力低下を防げるのはもちろん、健康効果も高いのです。
・筋トレ効果の極端な例
お客様で「最近、足が弱ってきた」と言う方がいらっしゃいました。
年齢は80歳で、普段は散歩をしています。
聞くと、昔買ったステッパーが家にあるとのこと。
「それじゃ、ステッパーを使って下さい。回数は考えないで、疲れたと思ったら終わってください。朝晩に一回ずつ」
とお話しました。
3週間後に伺うと、筋肉が柔らかくなって厚みが出ていました。最初は3分も続かなかったのが、15分くらい続けられるようになったとのこと。
それから、
「ウエストが細くなって、昔のズボンが履けるようになりました! 血圧も下がって、腰の痛みも…」
私の知っている最も極端な例なので、あまり参考にしない方がいいかも。
・どうやって続けるか
筋肉は裏切らないといいますが、筋トレはやった分だけ結果が出るものです。問題は続けられるかどうか。
表題で「普通の人」と書いたのは、アスリートと違って、筋トレを続ける動機を持っていないからです。
普通の人が筋トレに挫折する3つのパターンがあります。
1.ノルマを決めてしまった場合
多すぎるノルマを決めたために、続かないケース。決めたノルマが果たせないと、やめたくなるものです。
対策としては、回数や時間のノルマを決めないこと。
先ほどのお客さんに言ったように、疲れを感じたらやめるとか、最低3分やったらいつやめてもいいなどの方式にしておくことです。
2.トレーニング科目が多い場合
「スクワットして、腹筋して、膝上げして、ストレッチを5種類…」
みたいに数が多くなると、ノルマと同じく面倒になります。
普通の人の場合、鍛えたいのは足と心肺機能くらいですから、1種目か多くて2種目で十分です。
3.トレーニングを忘れる
つい忘れてしまって、習慣が途切れることもあります。
習慣をつけたいときには、習慣のスイッチになるものを決めておくのがいいそうです(「習慣超大全」ダイヤモンド社)。
私がおすすめするのは、テレビの前にトレーニング器具やヨガマットをおいておくこと。見たら思い出せるようになっていると、続けやすいのです。
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