見出し画像

県外から連れてきたデザイナーさんと、地元のパートさんが親友になっていたので、話を聞いてみた。

7月11日に広島OfficeのOPEN式典に合わせて、地元の人やお世話になっている人を招待して行われたBBQ夕食会を行いました。その中で、初対面ながらも急速に友人として仲を深めていった神倉里江さんと田川美帆さんの二人。

住んでる場所も歩んできた人生も全く違う二人はお互いのどこに惹かれあったのか、面白そうなので話を聞いてみました。

≪人物紹介≫

画像1

名前:神倉里江
誕生:1990年
出身地:徳島県徳島市
職業:デザイナー(ニノサンデザイン代表)
https://www.2-3design.com/
hakkenの乾燥廃棄やさいブランド『<12』のクリエイティブを担当。


画像9

名前:田川美帆
誕生:1990年
出身地:広島県安芸高田市
職業:和服をハンドメイド小物にリサイクル、hakken広島Officeパートタイム
https://www.instagram.com/taya.akitakata/
採用面接から4日後にBBQの手伝いに駆り出される。二児の母。


​筑前煮が繋げた出会い

画像2

──早速ですが、まずは二人の出会いをお聞かせください。田川さんが到着した時には、私たちはBBQの準備でてんやわんやだったので、一緒に来られた旦那さんやお子さん達から引き離して厨房にぶち込んでしまったのですが、、、正直、大変じゃなかったですかw?

田川:みなさんはじめましての方ばかりだったので、私は「動いてもいいんだろうか、、、?」みたいな感じでした。

神倉:あの時に厨房にいたのが和田さんとユリちゃんと自分だけだったので、みんな本当に初めましてで。

田川:最初に「お願いします」って入ってった時に、「おいでおいで」って言ってくれたのが、リエさんだったのかな、確か。

神倉:そんな綺麗なもんではなかった気が。

田川:そうだったかな?

神倉:「早速なんですけども、筑前煮の作り方が分かりません」みたいなことを言って。

田川:たしかに、「これを準備してあるんで、後お願いします」みたいな感じでしたね。

神倉:本当に意味がわからない状態でした。「誰も作り方わからないのに、なんで筑前煮作るの?」みたいな。

田川:そうですね。状況を飲み込むまでに3分ぐらい黙って、「私は何をすべきなんだろう?」みたいな感じでもありましたけどね。

神倉:みんなが状況を察知する能力が高かったのか、自分も役に立ちたいって気持ちが強かったのか、なんか丸く収まったという感じでしたね。

田川:自分は内向的というか内気な性格なんですけど、「そういう場合じゃないんだろうな、今は」みたいな気がして、「自分のできることを今しないといけないんだ」っていう感じで最終的には結構図々しくさせてもらいました。

画像3

──そういった形で料理が始まって、どんな風に二人は仲良くなったんですか?

神倉:最初は四人でやってたんですけど、途中から二人になって。

田川:はい、二人になりましたね。

神倉:和田さんは畳の部屋のおじさん達の会話を盛り上げにいかれて、ユリちゃんも途中でどこかにいなくなって。結局二人になって、そこでどういう人生だったか話したり。

田川:そうですね。結構バタバタっとしてたんで、作業しながらの会話でしたね。途切れ途切れで話はさせてもらってたんですけど。

神倉:私はあれですね。全然違う人生だなっていうことを感じたんです、話聞いてて。ミホちゃんは若い時に結婚してとか、ここに住んでて、自分も徳島にずっと住んでたけど、住んでる場所との関わり方も違うし、仕事の変わり具合とかもあるんだけれども、でもなんとなく似ているとこもあるのかなとか思いましたね。

田川:そうですね。私も同じく、同級生なのに全く違う人生で、今一緒に料理をしているという不思議な感じはありましたよね。全然県も違えば、同じなのは年齢だけ。住んだ場所も何もかも、歩んできた道も違うのに、今一緒の料理を作ってるっていうのは凄い不思議でしたね。

画像4

──一緒に料理をしている間に仲良くなってって、料理が終わった後はどうなったんですか?

田川:一緒に「食べよう」って言ってたんだけども、「箸ない」「タレない」って取りに行っているうちにだんだんと離れていって、私は子どもに追われて子どもと遊んでてみたいな感じでした。

神倉:あんまり話せなかったんですよね。で、最後の方でみんな集まったじゃないですか、乾燥機の前に。その時にまた会って「やっと会えた」みたいな。

田川:で、帰り際に「LINE教えて」って交換させてもらって。

神倉:すごく色んな人がいて、一軒家ですけどすごく広く感じました。LINE交換してる時に話したのが印象的でした。旦那さんも来てくれて。

田川:なぜか主人がここで正座してましたよねw

神倉:ミホちゃんが実は和服のハンドメイド小物を作っていて、新規事業みたいな形で色んなことをやりたいっていうのを聞いて内心ビックリして、そんなことを考えているとは露知らずで。ビックリしたのは、徳島の友達が新しい事を始めるって言うのを聞くのとは違う感じで聞けたというか。嬉しさではないですけど、焦りとかになるんですよね、友達とかの話を聞いてると。

田川:わかります。

神倉:でもミホちゃんの話は、なんかスッと聞けたんです、凄く応援したい気持ちで。

田川:ありがとうございます。

神倉:それは言葉で言い表せない。色んな人と話をして自分の心が成長して聞けたのかもしれないです。

画像5

前向きになれた、背中を押してくれる人々に囲まれた日

──田川さんにとっては、今回のBBQや一連のできごとはどうでしたか?

田川:実はこんなに自分のことや夢を話して、否定されなかったのが初めてなんですよね。

神倉:ええ!?

田川:「絶対無理だって」とか「そんなのやめた方がいいよ」とか言われるのがほぼ100%。

神倉ほんとに?

田川:ほんとに。やっている事は母親として妻として「してはいけない事をしているのかな?」っていう気分に最近なってたんですね。「我儘なのかな?」「ほんとだったら工場とかに勤めて、フルタイムで働いて、子どものためにって貯金するのが正しいのかな?」とか考えてたので。田舎だったら「あそこの田川ミホさん」っていう出来上がった人物と話をするので、真っ新な感じでこんなに話を聞いてもらったことが初めてで。

神倉それはあるかも、真っ新な気持ち。

田川:凄い嬉しかったですね。ユリさんとかリエさんとかがこういうお仕事されてて、「絶対自分もしたい」みたいな気持ちの方が強くなって、そんな簡単にできる事じゃないし、凄い努力されて今ここにおられるんだっていうのは重々承知で、なんて言っていいか分からないけど、自分の年でも関係なく、やりたい事はしてもいいのかなっていうふうには思えてきてますね。お二人を見てると。

神倉逆に教えられた気がしますね。全然好き勝手に生きれてないといいますか、内情は。それがもったいないなって思いましたね。自分は、もしかしたらミホちゃんからしたら色々と挑戦できる環境なのに、やってないので。独り身で、後ろ盾がないと言うか。別に好き勝手にやってもいいのに置きにいってる感じがします。いろんな見え方があると思える。

田川:ここに来て、いろんな方の話を聞いて、プラスになる、前向きになれるって感じですね。みんなが未来について楽しく語っていて、良いよ良いよって言ってくれて、しぼんでいた気持ちが強くなってきた、止められていた物がなくなったという感じはあります。

画像6

未来を楽しみになれるのは幸せ

神倉:年を重ねていくと、あれですね、なんか未来が楽しみに思えてきますね。人の話を深く聞いたりすると、上手くいってほしいって思いますし、やっぱり思いますね、自分も成功したいって。

田川:思いましたね。

神倉:この廃棄野菜の事業もだけど、お互いのやりたいことが今後どうなっていくのか楽しみです。ミホちゃんのあれどうなったんだろう?とか多分一週間後とかにすぐ連絡しちゃうと思う。

田川:帰っちゃう前にまた改めて話できたんで良かったです。

神倉:私がまたここに遊びに来るのでもいいし、ミホちゃんに徳島に阿波踊りの時に来てもらうのもいいし。

田川:ぜひ行きたいです。

神倉:阿波踊り目の前でなんですよ、うち。屋台出そうかなって。

田川:そうなんですか!?ぜひ行きたいです。阿波踊り見損ねちゃったんで、前回。渋滞にはまってそのままで。あれは3日ぐらいしてますか?

神倉:3日、4日。

田川:3日、4日してますよね?行ってみたいな。

画像7

生まれも、歩んできた人生も、全然違う二人。ちょっとしたきっかけでめぐり逢い、気が付けばまるで長年の友のような素敵な関係になっていました。今後の田川さんの新規事業や、神倉さんの阿波踊り時の出店にも期待です。

hakkenでは一緒にプロジェクトに取り組む人、応援してくれる人、なんかとりあえず関わってくれる人、を募集しています。フードロス削減をするだけじゃなくて、県外県内問わず横のつながりも作っていく会社です。

ご興味をお持ちいただけましたら、以下フォームまでぜひご連絡ください。
お問い合わせフォーム

☆スペシャルサンクス☆

社会情勢を加味したインタビューを可能にしてくれた影の立役者、柏原ゆりさんの『<12』ブランド動画にも期待です。

画像8


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?