マガジンのカバー画像

連載エッセイ:ハカセの独り言(総合)

116
私が代表理事を務める「知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合」で、2000年より発行している「姿勢ッコくらぶ通信(旧称・ほねっこくらぶ通信)」において、長期連載しているエッ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

IWATE から始める NEW NORMAL/連載エッセイ vol.116

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.118(2020年・第3号)」掲載(原文ママ)。 この原稿を書いているのは5月下旬。 どうやら本日をもって、一部の地域で継続していた「緊急事態宣言」が解除されるようだ。 これによって、全都道府県での「宣言解除」が完了する。 しかしながら、米国メディアに「IWATEの奇蹟」と報道された、現時点で感染者ゼロの陸奥の地に住まう私たちですら、これが「収束宣言」ではないことを、十二分に理解してい

ひぁうぃごぅ~赤い追憶/連載エッセイ vol.115

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.117(2020年・第2号)」掲載(原文ママ)。 この原稿を書いているのは3月下旬。提出締切はとうに過ぎている。 今回ばかりは、なかなか書き始められなかった。 長年の読者の方であれば、春先は、恒例の「アメリカ研修ネタ」である事をご存じであろう。 今から約1ヵ月前、仲間達と笑顔で闊歩した、ラスベガスのネオンに照らされた大通りや、ロサンゼルスの海沿いの歩行者天国が、こんな事態になるとは、夢

ひろめねば/連載エッセイ vol.114

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.116(2020年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載19年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、しかも場合によっては、年度末近くに受け取る方もいるであろう中、毎年毎年、今更感アリアリで恐縮だが……親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合および当通信および当エッセイを宜しくお願いいたします!! さて今年は、例年より少し長い年末年

華やかな城の淡い弾痕/連載エッセイ vol.113

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.115(2019年・第6号)」掲載(原文ママ)。 先日、2年振りに韓国を訪れた。 彼の地で開催される「第9回世界手技療法会議」に参加する為だ。 2010年から始まった、比較的歴史の若いこの国際会議に、私は初回から継続参加しており、昨年の日本初開催となった「第8回会議」では、2件の研究発表とパネルディスカッションの座長も担当させて頂いた。 そして今回、会場が再びソウル市となったのが渡航

ぬらりひょんを追いかけて/連載エッセイ vol.112

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.114(2019年・第5号)」掲載(原文ママ)。 先日、定例の西日本出張を終え、ほぼ1週間振りに岩手へ戻ると……季節は急激に秋へと移ろっていた。 いつものように駆け足で地元に辿り着いた私は、天気予報を確認する暇もなく、出張前と同じ服装で午後から店舗に出勤。 そしてお客様への対応を全て終えたのが、午後九時近く。 看板を仕舞おうと外に出た瞬間、半袖で露出した腕への突き刺すような冷気で、初めて

大きな深夜の腹時計/連載エッセイ vol.111

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.113(2019年・第4号)」掲載(原文ママ)。 『センセイは、いつも元気ですね~。』 ……お客様からよく頂戴する言葉である。 無駄な大声量が平常運転のワタクシに対する皮肉の可能性も否めなくはあるが、『センセイの声を聞くと、こちらも元気になる。』……という言葉も合わせて頂くので、まぁ、お褒めの言葉と受け取って差し支えないのであろう。 しかしながら、私が『常時体調万全』と宣言できるかと

モッテルモッテルモッテ~ル!?/連載エッセイ vol.110

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.112(2019年・第3号)」掲載(原文ママ)。 「もってる」という言葉……。 それは、2000年代初め頃から、主にスポーツ選手が使い始めて広まったとされる、「特別な何かを持っている様、強運を持っている状態」を指し示す言葉である。 そして私はよく人様から、「もってるヒト」だと形容される。 しかしそれは、日常が幸運で満たされているというよりも、出先で良くも悪くも様々なアクシデントに遭遇

シェイク・ユア・ボディ&ソウル♪/連載エッセイ vol.109

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.111(2019年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いと聞く、恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 今回で15年連続&16回目の訪問となったラスベガス。 お客様からよく、『ラスベガスは憧れの街だけど……そんなに毎年行って、飽きませんか?』というご質問を頂く。 それに対する答えは、『YES』であり『NO』と言え

ハシゴウエン/連載エッセイ vol.108

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.110(2019年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載18年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、毎年毎年今更感アリアリではあるが……親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合及び当通信を宜しくお願い致します!! さて、実際この原稿を書いている時点で、既に1月末。 平成最後の年の1ヵ月が、早くも過ぎ去ってしまった。 そんな中、

梅と反骨と陸奥人(わたし)/連載エッセイ vol.107

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.109(2018年・第6号)」掲載(原文ママ)。 『来年の事を言えば鬼が笑う』という諺がある……と、確か前号もこんな書き出しであったかとは思うが、つい先日、来年4月末に静岡で、一般市民を対象とした『姿勢科学』がメインテーマに開催される、大規模講演会への『お呼ばれ(講師出張)』が正式決定した。 来年開催予定の同種の講演会としては、1月末の岩手&名古屋の2連戦に続き、3件目。 いささか気の

ディスクな街角/連載エッセイ vol.106

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.108(2018年・第5号)」掲載(原文ママ)。 『来年の事を言えば鬼が笑う』という諺がある。 『将来は予測できないので、アレコレ言っても始まらない』という例えである。 英語にも似たような表現(『Fools set far trysts』=『愚か者は遠い先の会合の約束をする』)もある事から、人類共通の人生訓なのであろう。 しかしながら……私は今、確実に『来月』の事を憂いている……。

シャベクリだけが人生だ/連載エッセイ vol.105

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.107(2018年・第4号)」掲載(原文ママ)。 いま私は、この原稿を、大阪伊丹空港の搭乗口にて、待合ベンチに座り、持ち歩き用のPCを開いて、書き連ね始めている。 時刻は午前6時過ぎ。 何故ゆえにそんな状況にあるのかというと、昨日、兵庫県の仲間達からの依頼で、姫路にて一般向けの講演会を担当したからである。 昨日……いや、性格には昨晩遅くまでの5日間は、私自身が「夏のしゃべくり弾丸ツア

今そこにある名所~みちのく盛岡編/連載エッセイ vol.104

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.106(2018年・第3号)」掲載(原文ママ)。 おかげさまで、相も変わらず毎日を忙しく過ごさせて頂いている。 約3年前の「博士号取得」をピークとして、海外出張の頻度は(個人的には哀しい事に)年間1~2回程度と、だいぶ落ち着いてきているが、国内出張の方は高止まりのまま。 通常の「プロ対象のセミナー講師」としての出張に加えて、今年は一般市民を対象とした「大規模講演会の講師」として、地元

永遠の若手~試練の3番勝負/連載エッセイ vol.103

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.105(2018年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いとされる、年頭恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 さて、『アメリカネタ』の度に触れる通り、学生時代に客船で太平洋のアメリカ領を訪れた際、向こうの出国管理処理の不手際のお蔭で、ワタクシ、何故か彼の国へ不法に長期間滞在したという『オーバーステイ』の烙印がデータ