詩)楽曲が求めるは感性という柔肌

そこなる楽曲は人体の耳に吸い込まれてこそ浮かばれる
さもなくば月並みに永遠の闇を彷徨う

分からぬなら今 しばし君に呪いを
楽曲となり 彷徨え

ときは流れ 暇擬人のAIが徘徊をしながら
その闇で不遇の君をキャッチする
浮かばれるような意味をくれるかなと期待する君
一見して抱擁 君のために割かれた傾聴の時間
それは優しい光景に見えて実に残酷

最初(ハナ)から再利用だけを目的にした抱擁
すぐさまレーザーで切り裂かれ断片となる小節という手足
デジタルの刃に触れる末端のドレミは痛みに叫ぶも声にならず

意識ある君の本体は気付かず
彼の沈黙に喜んでいる
しかし感性の柔肌に触れることなく
粉チーズとなりゆく分身の存在を認知できない
(天国からは目を覚ませとかこのとき生まれる名言じゃね?)

たったひとつ存在意義の核となれる
エゴのもっとも微細な発信が今消えんとす
君のなかの神は真に昏き闇のなかへ

しかし これは想像 呪いよ解かれよ
五体満足の君よ 朝日に目覚めよ
君の涙の意味を知るのは我のみ


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