マガジンのカバー画像

スモークチーズの詩

68
自己啓発、陰謀、疑念、皮肉、願望、許容、理解、虚構、退屈、希望、霊感、ユーモア、ナンセンス、生存、生活、ふぃーっ、こんなところです。
運営しているクリエイター

#詩

詩)リクルート

さあ 塔を登り切れ 奴等はきっと 最上階に 駆け上がるんだ 今がクライマックス もう同じ…

9

詩) 時をかける「消費税」

※ちょっとシュールにやり過ぎ作品です。個人的にはR20の仕上がりです。また、フォロワーを無…

6

詩)変化者

人は自分を無理に変えようとすると それだけで一生 不幸が付き纏う しかもそれは親という他…

4

詩)黙祷

夏に親戚が大祖母の家に集い 茶の間に女集が集まると 行儀の良く無い座り方をして 男集には…

5

詩)君はまだ眠りのなか

何を余裕ぶっている? 脅威を脅威と見做せ 奪われていたことを認めて 強敵と見做せ 人を謀…

4

詩)聖者を◯すな

信仰とは 弱者にとって 一瞬の勇気と大いなる依存 宝くじを当てた溺愛にも似ている やがて…

詩) 令和の挽歌

もはや小さなお菓子すら200円もして 半額の豚肉パックの足しになるかと迷うとき あの平成と昭和のゆうげの集まりは何だったのだろうかと 赤飯を作ってくれる祖母は逝った 集団幻想の歪んだ常識と病室に阻まれ 待ち望む人の影も見ずに ああ 組み敷かれる 物陰を恐れじと見据えたもの それらが真実めいたものであったと 価値が今に跳ね上がる しかし 孤独ゆえに誰に響くだろうか 私たちは一生懸命騙されたよと そのツケは出来るだけ払うからさ お前たちにあとは任せたと

詩) シビれたことが無ぇのかよ

“気付きがあって良かったと何でもかんでも肯定する奴” “そいつには真剣さがない” どうやら…

詩)クラフト

空中で噛み合うシャフトとギア 孤独のはずが誰かと繋がり クルクルと回すとチカラが伝達する…

詩)楽曲が求めるは感性という柔肌

そこなる楽曲は人体の耳に吸い込まれてこそ浮かばれる さもなくば月並みに永遠の闇を彷徨う …

詩)精神武装集団掃討作戦

やあ 待っていたよ この日 このときを 今回は君の勝ちのようだ 思い出せるかい? 君とは約…

詩)付加価値なき呪いのセミナー

えー 呪いの基本は数を数えること 相手の貸しと君の慈悲深さを同時に計り 相乗させて顔前に…

詩)焦燥

諦めればそのサンクコストで 我らは恨まれることになるだろうか 夢を裏切ったのはお前だと云…

詩)チョコレート・マトリクス

金属のようなチョコレート 表面のザラメが芯まで続いている食感 軽く噛むと それは一気に砕け 口のなかは ただひたすらに甘かった すべてがザラメではないよ という警告馴染みた心の声を 甘味から始まった謎解きをする上で無視した (もう遅いよ だって口の中だし) そうか 甘いということは液体が笑うということか きっと これだけが入口ではないだろうな 仮想空間に引き込む仕掛けは無限にあり 根源に辿り着くまえに早々とシャッフルされる 想起するということは隔壁を増