詩)付加価値なき呪いのセミナー

えー 呪いの基本は数を数えること

相手の貸しと君の慈悲深さを同時に計り

相乗させて顔前に叩きつけるために

それが目に見えぬ気迫を生むのです

他人の許す許さないの決定など

本来なら無視しても実は良いのだが

まあ今の時代 皆んな幼稚だから無視出来ない

この人類を滅ぼせるほどの呪力を利用しない手は無い

使おうではないか

許さないという正義 燃え上がるペテンを

して相手が怯み ポータルが開いたら

詠唱でイメージを彼に打ち込む

多くは未来を黒く塗り潰し 幻想により支配する

どうだい

このセミナー価値があるだろう

何?

現代人の誰もがやっているって?

そりゃ失礼いたしました

しかし 返金はお受け出来ません

この契約の要素こそ 呪いが最もたる所以ですわ

私は実に優しい

これくらいにしといたるわってなもんですわ

チクショー

詩)付加価値なき呪いのセミナー

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