詩)クラフト

空中で噛み合うシャフトとギア

孤独のはずが誰かと繋がり

クルクルと回すとチカラが伝達する

遠くでその誰かがケタケタと笑い始める

彼の横隔膜を振動させたからだ


天井のガラガラが回る

動力は不思議 窓からの日差し

両腕を振るい 胸に伝う振動すら

生きる悦びであったことを

思い出してこそのカラクリ

私はどうして大きくなれたのか

頃合いまでに愛を育めなかった若夫婦

飛んだヤモメのドンピッシャン



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