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酒井創
2024年5月24日 17:51
緑の葉が密になって生い茂る一本の大きな木が、ゆるやかな風に揺られながら立っている。犬はそびえ立つ木の近くにとまり、その根もとをじっと見つめている。雑種の小型犬で、白と茶の入り混じったふわふわとした体毛で全身を覆われている。犬は普段、人に飼われているようで、毛は刈り揃えられ、小奇麗な身なりをしている。しかし首輪は着けておらず、周りに飼い主らしき人の姿はない。 犬は木の根もとを掘り始める。一心不乱