最高のハンバーガーとの再会
そのハンバーガーは、数ある期間限定メニューでも忘れられない一品でした。
モスバーガーの「クリームチーズテリヤキバーガー」です。
中高生のときから馴染み深い、甘辛いソースのテリヤキバーガー。
そこにクリームチーズがもこっと挟まれ、レタスのシャキシャキした層が絶妙な食感と味のハーモニーを生み出している品です。
数年前、初めてのぼりを見て迷わず食べに行きました。
それまでモスチーズバーガーをこよなく愛していた私は一瞬で「クリームチーズテリヤキバーガー最高‼︎」と鞍替えしたものです。
しかし、期間限定メニューは一期一会。
クリームチーズテリヤキバーガーを食べたのは一度きりでした。
モスバーガーはファストフードのなかでも値段が高めです。
近年の店舗減も加わり、モスのハンバーガー自体、食べる機会が減っていました。
息子の希望でいつしかマクドナルドのハンバーガーやポテトを食べる機会が増え、ときにバーガーキングの肉肉しいパテを味わいながらも、ときおり「たまにモスが食べたいなあ……」と心の中でぼやいていました。
このぼやきが家族と合致したのが4月初旬。
ドライブがてら昼食をどうするか相談し合い、モスバーガーのテイクアウトに決まったのです。
最寄りのモスバーガーのドライブスルーに入り、目に飛び込んできたメニューを見て歓声を上げました。
「クリームチーズテリヤキバーガーがある‼︎」
モスのテリヤキソースのリニューアルとともに、クリームチーズテリヤキバーガーが期間限定で復活したのです。
「そんなにおいしいの?」と問う夫に即注文を言い渡す私。
コンビニの駐車場にて包みを開き、待望の再会を果たしました。
包みの端にソースがついていて危なっかしいのもなんのその。まずはもりもりに重なったレタスにかじりつきます。
肉厚の葉を小気味よく噛んで、乳白色のクリームチーズをぺろり。
あまりチーズの主張がない、まろやかな味。
そしてテリヤキソースたっぷりのパテを他の具材と一緒に頬張ります。
ああ……。
甘辛さとクリーミーさ、爽やかな苦味。全てが調和している。
やっぱり最高。
ときに本当においしいものには、語彙力を必要としないのかもしれません。
だって最高なんだもの。
※ヘッダー画像はくーや。さんよりお借りしました。ありがとうございます!
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