創作エッセイ(37)時代の空気感とは
今回は小説を書く上で、舞台となる時代の空気感について考察。社会の持っていたメンタリティとでも言えようか。
法学部出身で社会学を専攻したわけではない私の、勝手な素人解釈ではある。
社会に対する忖度
1960年代から1970年代。私が読書少年だった頃である。まだエンタメなどという言葉もないころ、娯楽小説や映画であっても戦争をネタにした場合、必ず先の大戦の反省が盛られていた。「ひめゆりの塔」とかなどの映画だけでなく、娯楽のための映画ですら言い訳のように戦争反対が添えられていた