見出し画像

建築士のボッタクリ&反社事件から学んだこと、教訓、伝えたいこと。

前回、「ボッタクリ&反社繋がり事件」について、その内容を詳しくお伝えした訳ですが、今回はその経験から僕が学んだことを皆さんにシェアできればと思っております。

僕自身も決して注文住宅というのを舐めていた訳ではないのですが、注文住宅というのは本当に難しいなと・・・。

注文住宅を検討している方が同じ轍を踏まない為にも、今回の内容をぜひ有効活用していただけたらと。

ということで早速まいりましょう。

教訓その1.「紹介に頼る&期待するのは止めるべき」

画像3

もしも、良い業者があったら紹介して欲しい!なんて(甘い)ことを考えている人がいたら、止めておくべきです。

理由は、ズバリ以下の通り。

・家に求めるものは人それぞれ、求める方向性が合致する可能性は低いから
・紹介者がいると断りにくくなるから
・結果、時間の無駄になり兼ねないから

要は何が言いたいのか?というと、「業者選びは自分自身で行いましょう!」ということです。

中途半端に紹介してもらうと紹介者の顔もあるので断りにくくなりますし、そもそもの話、紹介で知り合った業者と自分達の理想が合致する可能性って結構低いと思うのですね。

家への拘りが少ない人であれば良いですが、今の時代、人によって趣味や趣向もバラバラ。家に求めるものや拘るポイントも人によって変わってきますよね?

例えば、耐震や断熱・気密などの性能面を第一に考える人もいれば、個性的なデザインや空間に拘る人もいたり、大手ハウスメーカーの安心感や保証制度を重視する人もいたり…。

世の中が多様化するのに従って何を求めるのか?というのも人それぞれ異なってきているのです。

これと同じように、少し前まで画一的だった住宅業者も得意とするものや強み・弱みというのが分かれてきている為、自分達が何を求めているのか?をハッキリさせた上で業者を探していかないと(自分達にとって)良い業者に巡り合うことはできないのです。

断熱・気密を重視するならば、それを得意としているところを探さなければ、その想いを実現することは出来ません。

(断熱材を厚くしてもらったら済む話でもない。)

デザイン性を求めるのであれば、デザインを得意にしているところを探さなければ良い提案をもらうことは出来ないでしょう。

(服や髪型がモサイ工務店の人にお洒落なデザインを求めるのは酷です。)

自分達が家に何を求めているのか?をズバリと明言できない人は要注意!

画像4

ハッキリ言って、家についての勉強が不足しまくっています。

そういった人は業者を選ぶ前に、まずは「家の方向性のパターン」を把握することを勧めします。

要は、選択肢を知りましょう! ということです。

実際にそれを望むか望まないかは置いておいて、そもそもどういった選択肢があるのか?

「家に対しどういった要望を持つ人が存在しているのか?」、「何故それを重視しているのか?」、「どういったパターンが多いのか?」「どういったパターンが今は増えているのか?」、「メリットやデメリットは?」、「反対意見は存在するか?」

こういったことを一つずつ丁寧に調べていくことにより家についての理解が深まっていきます。

そして「自分達が何を求めているのか?何を求めたいのか?」「何を重視したいのか?」「それは何故か?」というのが段々と明らかになっていくのです。

僕も1年半ほどかけて、色々見て、調べて、経験して、聞いて、やっとのことで自分達の家の方向性を定めることができました。

“時間薬”という言葉がありますがこれと似たようなもので、「家に対する自分の明確な答え」っていうのは不思議と一定の時間が経過しないことには見定められないものだと思っています。

よく家を建てるのに1年半とか2年とかの期間がかかるといわれていますが、アレはあながち嘘じゃないなぁと。

何故ならそれぐらいの時間をかけて、何度も自分の考えを反芻したり、比較したり、家族内で話し合ったり、そういったことを経験しないことには明確な答えって出せないものだと思うからです。

瞬間の閃きや感情で決めるというのも無しではないですが…よーく調べて、しっかり理解して、納得した上でチョイスしていかないと、結局のところ後で色々な事実を知り、後悔をしてしまうのがオチだと思っています。

(いま、YouTubを見て猛烈に後悔している人が世の中には沢山おられます。)

仮にどうしても紹介を受ける必要がある場合は?

いきなり紹介してもらうのではなく、まずは業者の名前だけを教えてもらい、自分でしっかりと下調べを行ってから、紹介してもらうかどうか?を決めることをお勧めします。

つまり、他人からの紹介であっても、あくまでも自分の責任、自分の判断で動くことが重要だと。

注文住宅ってそれぐらい全てのことを「自分ごと」「自分の責任」と捉えて動かないと失敗すると実感しています。

他人任せでは、なかなか上手くいかないのですね。

教訓その2.「自分達が建てたい家の方向性が定まるまでは契約を急ぐべきではない」

画像5

自分が失敗したくせに何言ってんの?って話ですが、だからこそ気をつけて欲しいのです。

要は何が言いたいかというと、「まずは時間をかけて一通り勉強しましょう!」ということです。「契約を焦らないで!」ということです。

早く家を建てたい、という気持ちは僕も十二分に理解することができます。

人によっては、絶対にこの時期までと期限を区切っている人もいるかと思います。

僕もそうでした。

息子が中学1年に上がるまでにはと思っていましたが・・・その考えは捨て去りました。

ズバリ、いくらどんな事情があったとしても、一通りの勉強をこなさない限りは業者との契約はするべきではないと確信しています。

何故なら、一通りの勉強をこなさないことには後悔や失敗をしてしまう確率が高くなるからです。

何故、一通り勉強しないと失敗してしまうのか?

画像6

答えは簡単。

一通り勉強しないことには、そもそも自分達がどういった家の方向性を求めているのか?が明らかにならないからです。

自分達が求めるものが明らかにならないということは・・・自分達のニーズに答えてくれる業者を判別することもできませんよね?

自分達のニーズに答えてくれる業者を判別することが出来ないということは・・・(自分達にとっての)業者の良し悪しも判断することができない訳ですから、当然、失敗してしまう可能性が高まります。

そういうことです。

でも、「一通り勉強すべき」って言われてもね・・・・。

とても時間がかかるし、中には何から勉強したら良いか? つまり、「何が分からないかが分からない」状態の人も多いと思うのですね。

でも、結論は変わりません。

時間がかかろうが、何があろうが、絶対に一通り勉強すべきだと思っています。

じゃぁ具体的には何を勉強したら良いのか?というところに行き着くわけですが、、、、すみません。

僕もこの辺りを準備しきれていないのですね。

だから、今、これから勉強しよう!と思う人の為に何を具体的に勉強したらよいのか?を全て網羅した「チェックリスト」の作成を計画しています。

画像8

そのチェックリストを1つずつ潰していけば、自分達の求めるものが明らかになっていくというもの。

要は、注文住宅を知る為の道先案内人的なものですね。

今の世の中、YouTubeやネット、SNSにて沢山の情報を簡単に取得することができますが、情報がバラバラに存在している状態で、体系的に何を勉強すれば良いのか?をまとめたモノが存在していないのですね。

だからこれを作ろうと。

現在、開発している注文住宅のコミュニティもそうですが、「チェックリスト」が完成することによって、かなりの人の役に立てると考えています。

チェックリストをキッカケにユーザー同士のやり取りが生まれ、そのやり取りによってナレッジ(知恵)が貯まり、リストが醸成されていく。

チェックリストとコミュニティによって、ユーザーの家作りに関する環境を大きく変えられるのでは?と思っています。

教訓3.HPやSNS、YouTubeなどで詳細や主義主張をチェックできない業者は避けた方が良い

画像7

僕が契約した建築士もそうでした。

HPは持っていましたが情報はスカスカ。

過去の作品が何個か載っていますが、それらは2年以上前に建てられたもの。

・この人はどういった方向性の家を建てるのか?
・家についてどういった主義主張があるのか?
・何を大切にしているのか?
・日々、どういった活動をしているのか?
・主義主張を裏付ける仕様や性能の数値は?

こういったものが、その人の場合は(今でも)不明な状態になっているのですね。

ハッキリ言ってこういう業者は止めた方が良いです。

何故なら、何もかもが不明であり、お客に対してもめちゃくちゃ不親切だと言えるからです。

先ほどから何度も触れていますが、家に何を求めているのか、目指す方向性というのは人それぞれ。業者も得意・不得意それぞれ。

そういった状況であるのに、HPやSNSがスカスカでその人や業者のことがほとんど分からない…。

性能や仕様についての言及がない、数値が載っていない…。

そんな業者は避けるべきだと思っています。

中には、面談するなりして聞いたらどうか?という人もいるかもしれませんが、ハッキリいって1度の面談で知りたいことを全部聞くことは不可能です。

というか、面談するまで自分達がどういった業者であるか?を分からない状態にしているなんて、業務上もめちゃくちゃ非効率ですし、お客に対して不親切だと思いませんか?

そんな時代錯誤なことをしている業者が良い業者である確率って?

個人的にはそういった部分にも仕事やお客に対する姿勢が表れていると思っています。

ただですら、難しい注文住宅。

不安を抱えるユーザーに対して、何のアプローチもない、自分達の主義主張も示していない、そんな不明な業者をわざわざ選ぶ必要なんて無いのです。

いかがでしたか?

なかなか辛辣なことを書きましたが、全部本音です。

家に何を求めるのか?どういった方向性を求めるのか?は人それぞれ。

それが明らかになるまでは業者とは絶対に契約すべきではないですし、気軽に紹介してもらうべきでもないと思っています。

結局は後になって後悔するか、無駄なお金と時間を使ってしまうだけだからです。

それよりもまずは一通りの勉強をして、自分達の方向性を明確にして下さい。

それが成功のルートだと確信しています。

追伸:注文住宅の秘密のコミュニティを開発中!

タイトルなし

現在、注文住宅の施主側の利益だけを追求するコミュニティ(アプリ)の開発を行っています。(当然ですが無料)

開発の動機は、自身のマイホーム計画を進める中で目の当たりにした「業界の闇」「家づくり自体の難しさ」。

そもそも勉強することが大量だし、知るべきことも大量。

それなのにユーザーの無知につけ込んでくる業者もいたり…。とにかくサバイバル極まりない世界。

だからこそ、注文住宅の“施主側の利益だけ”を追求する安心・安全な情報交換の場を作り、「家作りで失敗する人を1人でも減らそう」と思ったのですね。

正式オープンは、2022年の年末までには!とは思っているのですが、どちらにしても暫く時間がかかります。

なので臨時的ではあるのですがLINEのオープンチャットというシステムを使い仮の形でコミュニティをオープンさせています。

なお、現在のメンバー数は400名超。

特に告知はしていなかったのですが、自動的に人に集まっていただいております。

LINE版「注文住宅コミュニティ by Your Side

画像2

気になる方はぜひ覗いてみて下さいね。

それでは♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?