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【Diggin' Report】名盤ばかり集まってくる4月

レコードは増える

レコードを掘り始めて早4ヶ月。
週末にレコード屋に行くと"""必ず"""掘り当ててしまい、あれもこれもとレコードが指数関数的に増えている。

そろそろしっかり「記録」しないといろいろと危ないことになる…。
そこで、月内にdig(掘)ったレコードを覚えておく意味でもここにまとめておくことにした。三日坊主、いや”一月坊主”にでもならなければ来月もやる。

中身は100%個人の感想なので悪しからず。

なお、購入店はいずれも福岡市周辺。店名は公表しない。

今月購入したLP

Talking Book/Stevie Wonder

1972年リリース。超名盤。A面の1曲目「You are the Sunshine of My Life」は軽快で美しいサウンドで、聴く者をこのアルバムの世界に引き連れていく感じがある。

そしてB面の1曲目には、シングルカットもされている「迷信」。クラビネットがうねるように刻み、スネアが跳ねる横ノリサウンドを生み出すイントロの時点で、気絶しそうにある。

このレコード、なんと1600円だった。そもそもモータウンのレコード自体がなかなか見ない気がするので、中古レコードにしては若干高めだがかなり破格といえる。
 スティービー・ワンダーも好きだったので探していたけれど、トーキングブックを店頭で見つけたことはなかった。これは買ってよかった。

Brother, Brother, Brother/The Isley Brothers

1972年リリース。
まじでこれ見たことないし、これから見ることもないだろうなっていう一枚。もしかしたら日本で発売されてなかったりするんだろうか。3200円で購入。

アイズレー・ブラザーズは1950年代から活動していて、今も現役で活動中。そんな超ご長寿グループなので、時代によって雰囲気も変わってくるのだが、個人的にはこの70年代が「ザ・ファンク」という感じで一番好きなんだよな。(まあ、80年代の「Between The Sheets」とかも名曲なんだけどね)

個人的には「Work To Do」「Lay Away」がおすすめ。

RIVER'S ISLAND/杉山清貴&オメガトライブ

84年リリース。彼らにとっては2枚目のアルバムになる。
シティポップ強化のため、200円で購入。

オメガトライブと言えば、「君は1000%」をはじめ、夏だ海だみたいなイメージがある(まあ、あれはカルロス・トシキだが)。

しかし、こちらは表題曲のRIVER'S ISLANDをはじめアルバム全体では「大人っぽさ」「都会っぽさ」みたいなものが強調されている印象がある。

拡大解釈されるシティポップにおいては、海とかリゾートも構成要素の一つといえるが、ある意味で本来のシティポップともいえる。

Invitations/Shakatak

250円で掘ってきた。
シャカタクは、私が初めて触れたオシャレ系音楽である。フュージョンという言葉も知らない中学のときに「Night Birds」を聴いて「こんなにカッコいい音楽があるのか」と思ったのが出会いだ。

表題曲のInvitationsも超絶オシャレである。
Night Birtdsもそうだが、盛り上がるイントロからのピアノメインのAメロという流れに美しさのようなものを感じる。

Can't Slow Down/Lionel Richie

1983年リリースの、ライオネル・リッチーのソロ2作目となるアルバム。コモドアーズの脱退が82年なので、その翌年ということになるか。
邦題は「オールナイトロング」。85年にはグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞している。これも250円だった。

個人的にはA面で邦題の表題曲である「All Night Long(All Night)」が80年代臭くて本当に好き。
そして、それよりもB面の「Love Will Find A Way」ね。イントロから続く、単調でアンニュイに刻まれる8ビートを聴いていると、体が自然と動いてしまうのだ。

モーニング・アイランド/渡辺貞夫

渡辺貞夫は1933年生まれ、今年90歳(!!)のサックス奏者。
楽曲はジャズであるが、時にロックでありサンバであり...まさにフュージョンといったグルーヴ感である。

ちょっと“ダサい”ような、しかし確かに洗練はされていてオシャレなのがフュージョン。昨今のシティポップブームに合わせて、流行ったらいいなぁ。

そんなモーニング・アイランドからは、あえて表題曲ではなく、こちらの一曲を。リズム隊がオシャレに刻む16ビートが心地よく、それでいてオシャレなのである。

Now & Then/Carpenters

カーペンターズは高音質で聴きたい。73年リリースのアルバム。
ジャケットは兄妹で車に乗っているような画だ。

A面1曲目から「Sing」という名曲が…。
B面はちょっと変わった構成をしていて、「Yesterday Once More」のあとはひたすらメドレー。なかなか面白いなぁと思った。

今年はカレン・カーペンターが32歳という若さでこの世を去ってから40年の節目でもある。

In Your Eyes/George Benson

ジャズギタリストのジョージ・ベンソンが83年にリリースした一枚。

76年にリリースした「Breezin’」は70年代サウンドで、表題曲はインストゥルメンタルであった。
だが、このIn Your Eyesはボーカルがあるのと、やはり使用楽器も80年代っぽくなっている。

A面一曲目の「Feel Like Making Love」のダンサブルな感じ、たまらんね。

Silk Degrees/Boz Scaggs

ボズ・スキャッグスが1976年にリリースした超名盤で、自身の出世作となった一枚。このレコーディングのバックバンドはほとんどTOTOのメンバーになってしまったらしい。1000円で買ってきた。

B面1曲目の「Lowdown」はAOR(あるいはAC)の名曲として知らない人はいないはず。私も大好きな一曲で、AORをAORとして聴き始めた初めての曲と言っても過言ではない。

R&Bっぽい横ノリ。カッコいいけどなぜか感じる懐かしさと、夕日が沈み切ったあとの時間帯に漂う寂しさのような感情というか。

日本でいえばシティポップ的な要素も持つAORも、一周回って”発見”されてほしいなとも願う。

名盤だらけの4月

4月は名盤ばかり掘ってしまった。

トータルで7050円。これは決して好きでお金を使っているのではなく、良いレコードが「寄ってきて」しまうから不可抗力でこうなっているのだ。
ちなみに、これは今回はあくまでLPだけ。EPは別腹である。

来月はどんなレコードに出会えるかな。

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