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思い出を塗り替える

初潮を迎えた時にお祝いしてほしかった。

以前、こちらでも書いたのだけれど、
私は初潮を迎えた時、母から「おめでとう」
という言葉を言ってもらえなかった。
マンガやテレビを見ていたこともあって、
初潮を迎えた日は「おめでとう」とお赤飯がセットになってお祝いされるものだと思っていた私は、不満げな母の顔を見て深く傷ついてしまった。

当たり前だが母にとっても初めてのことだったので、動揺したのかもしれない。
でもせめて「おめでとう」と言ってほしかった。
まるで汚いものを見るような目で見ながら、
「えぇ、生理きちゃったの…?」と、ほしくなかったなぁと今でもちょっと根に持っている。

それはさておき、初潮での苦い思い出を、
楽しい思い出に上書きするため、
私はオットに一つのお願いをした。
それは「閉経のお祝い会」である。
ごくフツウに母親から初潮を迎えたことを祝ってもらった方からすると、
「ナニイッテンノ?」と思うかもしれない。

しかし、苦い思い出がココロにこびりついたままの私からすると、
何か月経にまつわることでお祝いをしてほしくてたまらない。
そしてそれをもって苦い思い出とサヨナラし、
初潮を迎えたあの日を忘却の彼方に放ってしまいたいのだ。

私のイヤな思い出を熟知するオットは、
笑いながら「いいよ」と言ってくれた。
お祝いといってもプレゼントが欲しいとか、
高級なコース料理が食べたいとか、
そんな大それたことを考えているワケではない。
行きつけの焼鳥屋で燗酒を飲みながら、
「おつかれさま」ってカンパイしてほしいだけなのだ。

こんな年(54歳)にもなって、初潮を迎えた時のことを覚えているなんて、なんだか粘着質な女みたいでイヤ。
でも初潮を迎えた時の母親の態度って、
そのくらい印象的なんだと思う。

「閉経が待ち遠しい」とは大きな声で言えないけど、人生があと半分近く残っているうちに、
つらい思い出をすべて楽しい思い出に塗り替えてしまいたい。
そうすることで、もっと大きな一歩を踏み出せる気がしてならない。
いや、絶対踏み出せる。

◇◇◇◇◇
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