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小さな手作りギャラリーの個展をご覧ください。2003 "KYOKO GALLERY"

あれから20年になるのね〜
と思いながらファイルを整理していると
投稿しようと思いつきました。

この当時の私は飲食店やお掃除のアルバイトしながら
次の個展を目指して絵を描き、また注文を受けては描き、
絵に没頭していました。
そのいっぽうで、お金のこと、子供のこと、親のことなどなど・・・
生活上は混乱を極めており、絵を描くことが私の癒しでもありました。

そんな時代のためなのかな?いつの間にか忘れられた個展写真たち。

それは小さな小屋をお借りして、
壁を白く塗り直し、お茶スペースのために小上がりを作り
お客さんに寛いでもらえるように工夫した
手作りミニミニギャラリーです。

目の前が公園で緑もあり、なかなかの居心地でした。
公園の放置されたトイレも毎回キレイにに掃除して
使ってもらえるようにしました。

私の家からは少し遠かったのですが、
バスで週に3〜4回くらいは通っていました。
すると、
学校帰りの小学生たちに見つけられ、
「家に帰ったらあとで来てもいい?」
「いいよ。待ってます!」てなことになり
4、5人の可愛いお客様に、
お茶を出してお菓子も食べてもらい
ポストカードの来店プレゼントをあげました。

ちびっこたちは予想を反したギャラリーのお客様のもてなしに
「絵がいいね〜」
「うん、僕はこの絵が好き!」
などと一枚づつ、丁寧に鑑賞しながら言うのです。
「僕も絵が描きたい!」
ひとりの男の子がそう言うので
私は画用紙と色鉛筆を出してみんなに描いてもらいました。
みんな真剣な顔になり、私の絵を模写している子もいました。
「絵はいいね〜楽しいね。」
しみじみとした表情で言うので、
「私も暇だし楽しいよ。」

、てなわけで、そのちびっこランドセル集団が
「後で来るからね!」と集まるようになり
お茶とお菓子とお絵描きの
ちびっこギャラリーとなりました。

         ーキョウコ






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