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解説します!新作、川瀬巴水ポスター「山中湖の暁」と「井の頭の春の夜」

こんにちは。
ハイカラ美術館の店長、キョウコです。
秋ですね〜しかしながら今週は気温の高い日が続くようです。

今日は川瀬巴水の新作ポスター2点について解説していきたいと思います。

最初は、巴水の有名な「芝増上寺」と「馬込の月」のポスターを作ろうと思いテストをしました。それを眺めながら・・・
私がリビングや玄関に大きめのポスターを飾るなら何を選ぶのか?
と考え直しました。
そして選んだのがこちらの二作品です。

まず1点目は
スティーブ・ジョブスのお気に入りの絵画
「山中湖の暁」(昭和6年)

川瀬巴水といえば、スティーブ・ジョブスもファンの
日本のアーティストして知られています。
ジョブスがその中でもお気に入りだったのが
この「山中湖の暁」です。

この絵、一見地味に見えますね。
しかし、画像と実物とは印象が全然違うんです。
私はこの絵の存在感に巴水の凄さを感じました。

私は「山中湖の暁」のポスターをフレームに入れ壁にかけました。
すると、その場の空気が和らいだのです。
周りと自然に馴染んでくれて、心穏やかにさせてくれます。
さすがスティーブ・ジョブスです。
見る目が違う!と感心してしまいました。

雄大な自然〜と私も説明でうたっていますが、
むしろ内面的な大きさ寛容さを感じさせてくれます。

透明感のある色使いと柔らかなグラデーションが
画面の枠を超えた広がりを感じさせてくれます。
その美しさは、
「富士山の神様に見守られている」
そんな癒しの絵です。


2点目は
「井の頭の春の夜」

巴水ブルーと言われる青の美しさは絶品です。

そして、満開の桜と夜の月。
水に映る桜の揺れる感じ・・ため息がもれるほど幻想的です。

この絵は当初からすごく人気があったので、たくさん刷られたそうです。

私はこの作品をもっと”おしゃれ”に飾りたいと思い
画面の下に白の余白を作りました。
白に文字が入ったことで、全体の印象が
軽やかになり楽しさも演出できました。

*ポスターのサイズについて

川瀬巴水の原画のサイズは多少の差はありますが大体36×24cmです。
A3ポスターのサイズは 42×29cm

そこに余白を取りちょうど見やすい良い大きさに配置しますと、
原画に近いサイズで絵を鑑賞することができます。

ですから、A3ポスターにおいては
巴水の原画に近い大きさということになります。

*紙について
私は原画の雰囲気を感じられるポスター作りを心がけています。
なので紙の選択にこだわります。

元々、木版画は和紙に刷られたものです。
ポスターに使われている紙は
マットか光沢の2択になっているのが一般的ですが
私は和紙のような効果を出してくれる紙を求め
越前和紙の風合いの紙を使っています。

紙のゆらぎによる透ける感じと、表面の自然なテクスチャーが
和紙の作品に近づけて見せてくれます。

作品の大きさによって見え方も雰囲気もが変わります。
そのためA4サイズの場合は、しっかりと厚みがあり自然な色味と
手触りの良い紙を選んでいます。

私はこの2枚のポスターに、あなたのアイデアをプラスして
素敵に飾っていただきたいと思っています。

フレームの色、場所や配置によって雰囲気が変わります。
またフレームに入れてちょっと個性的なプレゼントにするのもアイデアだと思います。

それぞれのシチュエーションでお楽しみくださいね!

              ー キョウコ

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