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詩「哀しげ・・・」

そのときの顔

母は
箸が持てなくなった
フォークやスプーンも
うまく扱えないことが多くて
手で持てるものしか
自分で食べられない

その手で持ったパンやおにぎりも
落としてしまうことがある
そのときの顔は
食べかけのアイスクリームを
落としてしまった
子どものようだ

哀しげなのだが
そんな母の顔も
なぜだか僕は好きだ

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