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短歌「結末は分かっていても」
結末は死と決まれども筋書は変はる余地ある介護の脚本
これには但し書きがいる。一口に介護といっても、高齢者の介護ばかりではないから、結末は死とは限らない。これはあくまでわが母のように90歳を過ぎ、しかも要介護5といった人の介護のことである。気を悪くした方がおられたらお詫びしたい。
わが母に関しては、それが明日か10年先かは分からないものの、介護によって何かが回復するという可能性はきわめて低い。ある意味「必ず負ける闘い」だ。だからと言って、この闘いが無意味なものだとは思わない。むしろ結末が決まっているからこそ、母と共にどう生きていくかが問われるのだと思う。負け戦ではあっても私には、まだどんな負け方をするかという余地が残されている。
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