土佐見里奈子

日々のキビ

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土佐見里奈子の日々のキビの備忘録13

迷いに迷った挙句導入した冷感シーツが快適で寝る前の微睡の中でパートナーとする他愛のないお喋りに花が咲くようになった。 仕事中に聴くラジオがJ-WAVEになった影響なのか、彼の吐く二酸化炭素に若干のロハスみを感じる。微睡トークの中でJ-WAVEにいそうなパーソナリティの名前を考えよう選手権が突如勃発した。私の提案したヌーメン萩原、慮り三吉(おもんばかりさんきち)はボツになった。ルルド勝(ルルドマサル)は通りそうで通らなかった。もう寝る。

    • 土佐見里奈子の日々のキビの備忘録12

      下衆なゴシップにまみれたまとめ動画を見て魂を汚して過ごして最高な日だった。

      • 土佐見里奈子の日々のキビの備忘録11

        そういえば叙々苑って行ったことなくね?と思い立ち友人と奮発して新宿小田急の叙々苑へ。 ビールも肉も最初のひとくちめが1番うまくね?となりぶりんぶりんのロースをやや生気味で放り込んだ。 私も彼女もフリーランスなのだが数々の案件の中からこの人とこの仕事をしよう、と、どんな基準で決めているのかが気になったので酔いに任せて問うたところ彼女はしんでもやりたいかどうかできめている、と言った。しんでもやりたいかどうかではまだ仕事を決めたことがない。私はその境地にゆけるのだろうか。 ネギタン

        • 土佐見里奈子の日々のキビの備忘録10

          猛暑に備えて冷感シーツを物色しに無印良品とニトリとフランフランを巡った。 オンラインも良いけれど実際に触ってどれだけ私にひんやりを体感させてくれるのか否かを確認したかったのだ。冷感シーツに青色が多いのは何故だろう。なんかこうもうちょっとパンチのあるデザインの冷感シーツってないのかな。じゃがいも柄とか。 ピンと来るものが見つからずへとへとになりながら中野へ降り立った。ブロードウェイに続く商店街のアーチ手前にある大判焼きが美味しいお店にふらり、と。大行列だった。ふとぼんやり大判焼

        土佐見里奈子の日々のキビの備忘録13

          べろんちょ、とんとんたむたむ

          ぢ〜ちょぎ

          べろんちょ、とんとんたむたむ

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録9

          猛烈な睡魔に襲われ3度寝しかけたが、どうしても食べてみたいモーニングがあったことを思い出して電車に飛び乗った。 気になっていたエッグベネディクトを平らげるために。 5年程前、弟が私の家に居候していた期間があった。ズボラで横柄な姉との生活を少しでも豊かに彩りたかったであろう弟は、夜勤で疲れた身体をキュッと引き締めキッチンに立っていた。朝ごはんにエッグベネディクトを作ると言う。知識不足だった私は初めて聞くメニューの名前に心が躍った。「何それ食べさせて!」「うまく作れたらね」やさし

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録9

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録8

          花束をもらった。所持している花瓶が一輪挿しばかりなので、どうしたものか、と棚を漁っていると、ふ、と。目に留まった野田琺瑯の湯沸かしポット。ざぶりと束ごと挿すといい塩梅に。なった、気が、して。 映画花束みたいな恋をした。のわりと序盤で出てくる、この前実写版魔女の宅急便を観た、とてらいなく言う彼女がカッコ良過ぎて、人としてこうありたいと思ったことを思い出した。 花と花と花と花の束。

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録8

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録7

          イカ墨パスタを頬張りながら漆黒がその他を凌駕する圧倒的なさまを浮かべる。 FMラジオから流れるライブフェスのお知らせのつらつら連なるアーティスト名の最後に放たれる「and more」を聴くたびに胸が苦しい。 情緒の揺らぎを感じながらふらりと入った家電量販店で羽根のない高価な某扇風機を眺める。いつ見てもこのフォルムは成人指定域では、と思う。

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録7

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録6

          まどろみの昼寝から目覚めると右目がゾンビになる一歩手前の人間みたくバキバキになっていた。 生きる屍、ハムカツは薄い派

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録6

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録5

          同居中のパートナーとちょっとした口論になった。 リビングでまったりとMEG ザ・モンスターズ2を観ていた私に突然彼が脈略なく「結局おじさんは若くてキレイな女の子が好きだからね」と言い放ってきたのだ。MEG ザ・モンスターズ2はメガトン級のデカさのサメと人類が闘うハラハラザムービー、スーパーヒーローのジェイソンステイサムが死なないことを視聴者の私は勘付いているので最初から海にこいつ投入しとけば裸で銛ひとつだったとしてもショートカットで勝てんじゃね?と突っ込みつつも彼らの悪戦苦闘

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録5

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録4

          性懲りも無くまたもピクニックへ。 代々木公園のドッグラン手前は穴場。 心地よい風が吹き、その日の空気は澄んでいた。 「寝取られ」というジャンルへ傾倒する人と以前話す機会があり、全くその魅力がわからなくて愕然としたのだけれど、履修と後学の為にと読み漁る中で出逢ったエグめの寝取られエロマンガのオチで何かが腑に落ちた気がしたことをその日のピクニック中に目が合った友人の1人に熱弁していたらその友人が寝取られ描写がとにかく地雷であることを会話の渦中に知る。何故私に説くのか、と潤んだそ

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録4

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録3

          甘味のある日々の幸せときたら無い。 徒歩5分で着くコンビニエンストアで買える白い雲のようなそれに齧り付く。口いっぱいに広がるクリーム。 私は好きになった甘味を毎日食べて食べて食べて食べ尽くしてふとある日突然嫌いになってしまう悪癖がある。 今この手のひらに収まっているこの白い雲のことも、きっといつかは。 曖昧模糊と書いて「あいまいもこ」と読むのはあまりにも美しすぎるな、などと思いながら今日も私はそれを頬張るのだ。

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録3

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録2

          思い出の地は突如逝く。 例えばままならないとき、ほんのりと高揚したとき、物思いに耽りたいとき、ふらりと立ち寄っていたあの屋上庭園がなくなるらしい。 馴染みのうどん屋には長蛇の烈。列に並ぶのはいつぶりだろう。やさしい出汁と均一じゃない太さの麺が好き。ネギを抜いたそれを啜って空を見上げると曇天。 ひとりよがりなノスタルジーに浸った。 睾丸

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録2

          土佐見里奈子の日々のキビの備忘録

          6月某日、山の上の公園で森林浴 10年以上の知り合い達と語り合うそんな午後 小麦粉のずっしりとした重みを感じるハードなパンに異国のジャムをべったりと。 遊具コーナーに巨大な象の滑り台があって「象だな」と、 ただただ思う。 揺れるブランコを眺めながら 曖昧なままにしておきたい感情に名前をつけた瞬間に腐っていく感情のことを思い出した。

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