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土佐見里奈子の日々のキビの備忘録2

思い出の地は突如逝く。
例えばままならないとき、ほんのりと高揚したとき、物思いに耽りたいとき、ふらりと立ち寄っていたあの屋上庭園がなくなるらしい。
馴染みのうどん屋には長蛇の烈。列に並ぶのはいつぶりだろう。やさしい出汁と均一じゃない太さの麺が好き。ネギを抜いたそれを啜って空を見上げると曇天。
ひとりよがりなノスタルジーに浸った。

睾丸

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