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ニューヨーク市

ニューヨーク市

ニューヨーク市には 頻繁に出張で 訪れた。ワシントンD.C.から、航空機で1時間、急行列車で、3時間ほど、車で5時間の距離にある。

ニューヨーク市のイースト川沿いに 大きな国連本部の建物がある。  

国連の公用語は、中国語、スペイン語、ロシア語、フランス語、英語とアラビア語であり、日本語は含まれていないため、 日英通訳者が、国連内で仕事をする機会は滅多にない。

一度、国連内の会議室を利用して、世界女性問題大会が開かれた時、その会場で同時通訳者として働いた。

ホテルや、コンベンションセンターの大会場の場合、ほとんどの場合、 通訳者用ブースは、会場の後ろの隅にあるものだ。

国連の場合は、 通訳者は、二階にあるブースで仕事をする。上から会場並びに壇上が、よく見える位置なのだ。

ニューヨークにある、国連の建物から歩いてすぐの所に、ジャパン ソサイティと言う、日米交流を促進するための、非営利団体の建物がある。 

歴史は古く、1907年に始まった。 講演会、絵画、書道、工芸品の展示、映画上映、音楽会などが開かれる。

ニューヨーク市に行く用事があると、時間を見計って、良く訪れた、私の好きな場所の一つだ。

また、ワシントンD.C.と違って、ニューヨーク市は企業経営の中心地だ。  

ビズネスマンが足早に通り過ぎる町、金融の町でもあり、ウオオール街が有名だ。  

世界貿易センターがまだ、高々と立っていた時代、金融機関が入っている、世界貿易センターで仕事をした事もあった。 

日本の証券会社が世界貿易センターの高層階で、働いていた。

また、もっと最近の事であるが、仕事終了後、日本からのお客様が「ブロードウエイを見たい」と要望した。 

普通旅程に組まれている場合は、添乗員が先に、必要人数分の切符を、事前に手に入れているが、今回は急な思いつき的要請だった。

「当日券は半額近くで手に入れられます。」「その日により、どのミュージカルの切符が売られているかわかりませんが、 午後2時頃から、 幸い今日の仕事は終了していますので、切符を私が並んでとってみましょう。」「保証はできませんが、 希望者は何人ですか。」と私。

運良く、切符を購入、夜7時半開演前に、劇場内に収まった。  希望したお客様は5人と私と言う構成。  会場が暗くなり前奏曲が始まった。  

幕が上がり、美しい歌声、踊りあり、ドラマありの楽しい時間だった。 

我らの日本人男性客の中にいびきをかいて、気持ちよさそうに寝てしまった人もいた。

話は遡るが、 日本がバブル景気に沸いていた時代、ニューヨーク市での仕事が終了後、8人ほどの日本人重役は、五番街にあるティーファニー店へ入った。  

日本へのお土産購入のためだ。  通訳のため、私も店の中。入り口近くで、 待つ事10分、 一人の日本人重役が振り返り、 「通訳さんは何が欲しい」と宣う。

「いえ、とんでもない。  通訳の必要ができたら、呼んでください。 ここで控えています。」と私。 

結果的に、銀製の美しいネックレスを購入して頂いてしまった。

バブルが弾ける前で、 三菱地所がロックフェラー センターを購入、話題を呼んだ年の、数年後の出来事だった。

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