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【難関私大対策】日本史スプリントトレーニング Part.2

難関私立大学日本史を攻略するためのスプリントトレーニング、今回はこの3問です。

問題
✅第1問(上智大・改)
空欄に入る語句をそれぞれ答えよ。
聖武天皇は、この地を都と定め、国分寺創建の詔を発する。これは、諸国に『( ス )』に基づく国分僧寺、『( セ )』に基づく国分尼寺を造り、仏教の験力で国家を守護しようとしたもので、則天武后の大雲寺創建に倣った施策であろうと考えられている。

✅第2問(慶應義塾大・改)
空欄に入る人名を、下記より1つ選べ。
ヴァリニャーニは巡察師として3度来日し、日本布教の立て直しをはかった。彼が企画した少年使節はヨーロッパから無事に帰還したうえ、帰国時にはヨーロッパ式の活字印刷機をもたらした。この使節の副使(  )が帰路ゴアで行ったラテン語の演説が印刷されており、彼はその後も印刷事業に関与している。
1 伊東マンショ    2 千々石ミゲル   3 C. ドウラード
4 中浦ジュリアン  5 原マルチノ

✅第3問(立命館大・改)
次の空欄A・Bに入る人名・語句を答えよ。
1945年10月、マッカーサーの要請を受けて政府は( A )国務相を委員長とする憲法問題調査委員会を編成し、憲法試案の起草作業にあたり、翌1946年2月に改正試案として「 B 」を提出した。




解答
✅第1問
正解 ス:最勝王経  セ:法華経
解説
国分寺には20人の僧と金光明最勝王経が配置され、正式には金光明四天王護国之寺といいます。
国分尼寺には尼10人と妙法蓮華経が配置され、法華滅罪之寺といいました。
最勝王経(金光明経)や法華経は国王が仏教を尊崇すれば仏さまが国を護ってくれることを説いたお経です。護国の経典という表現もあります。

✅第2問
正解 5
解説
天正遣欧使節の説明です。天正遣欧使節で派遣されたのは正史の伊東マンショ、千々和ミゲル、副使の中浦ジュリアン、原マルチノです。
4人の帰国後の活躍はそれぞれ異なっています。
・伊東マンショ…秀吉に謁見、地球儀や時計、測量儀などを献上し、布教も行う
・千々和ミゲル…帰国後まもなく棄教
・中浦ジュリアン…布教に従事も長崎で殉教
・原マルチノ…イエズス会の出版事業に従事、のちにマカオに追放



✅第3問
正解 A:松本烝治 B:憲法改正要綱
解説
GHQの支持のもと、幣原内閣の下に憲法問題調査委員会が設置されました。「憲法改正要綱」は天皇主権の性格を持つ旧来の憲法と大きな変化が見られなかったため、GHQはこれを拒否しました。


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