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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2023年9月の記事一覧

注意や指摘は前向きな言葉で

以前にも触れましたが、当社においては「サービスの質を重視し、信頼を高める」ための具体的な方策のひとつとして「クレーム対応の徹底」という方針があります。 クレームとは、「あんたたちのところは、こういうところをもっとこうした方がいい」と私たちの現状の姿を第三者に教えられるものであり、目を背けたり耳を塞いだりせずに、正面から素直に受け止め受け入れることが一番成長に繋がる近道となります。 ですから、日々多くの問題が発生したとしても、企業にとって「問題はなくてはならないもの」なので

ワンマン経営の本当の意味

皆さんは、「ワンマン経営」という言葉を聞いてどのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。 ネットでサッと調べても出てくるように、大体は上記のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。 何度も述べてきていますが、私がこれまで述べてきたことの多くは私が所属する組織の創業者から学んできたことであり、その創業者の師匠であるのが「日本のドラッカー」と言われる晩年まで約1万社の社長のみの経営指導を実践されてきた一倉定先生になります。 一倉先生は「社長の『正しい姿勢』こそ『

問題解決とセンスの関係性

コロナ禍が始まって以来、例年集まっていた幹部の合宿が久しぶりにありました。 普段遠方にいて会えない仲間たちと久しぶりに宿泊先で温泉に浸りながら想いを語り合うという裸の付き合いが出来るのは、やはり良いものです。 そして、こちらも久しぶりに良い刺激を受けられることとなる創業者による研修。 手前味噌かもしれませんが、成功者による自らの思想・価値観の研修ですから、社外向けに開講すれば物凄い価値のあるものだと思っています。 今回は、その内容の一部を拾ってみました。 研修合宿を

仲間が増え続けていくのはなぜ

生産労働人口の減少に伴って、国の制度で報酬が定まっている私のいる介護業界においては、ますます採用が厳しい状況になってきています。 そして、こういうことを書くのは憚れるのですが、採用難を尻目に人材紹介会社はますます繁盛しているような気がしています。 紹介会社を活用して入社してくるスタッフさん自体に罪はありませんが、果たして何人の方が、自分が採用されるに際して高額な費用が動いていることを認識されているのでしょうか。 もし、その認識がもっと広まってくれれば、第三者機関に消えて

スタッフの定着率を上げるには

前回のコラムでは、スタッフが入職する理由と退職する理由について触れました。 労働集約型のサービスにおいて、また施設と違ってご自宅に訪問するような介護や看護のサービスにおいては、需要を満たすための供給量が重要であり、多くの人材が必要となります。 不況の状況下において、採用がままならない中で人を増やすとなると、採用以外に打つ手は何かというと退職者を減らすことしかありません。 あまり良い例えではありませんが、バケツに水を貯めたければ、バケツの底に空いている穴の大きさを小さくし

この職場にいる理由、辞める理由

私のいる介護業界というのは、保険制度に基づいた事業運営から報酬を得ているため、市場に合わせて値下げをする必要がないことからもある意味守られており、不況の際にはそれが強みとも言えます。 反対に、市場の状況と関係なく、一定期間において保険制度の報酬改定などがあると容赦なく事業全体に影響が出ることがありますし、また景気が良くなってきて他の産業が回復し始めますと人材もそちらに流れていくことから労働集約型の事業としてはとても苦戦を強いられがちです。 コロナ禍においても同じことが言え