先輩税理士のお話(芳賀保則)

ここでは税理士登録後にどのようにキャリアを築き、税理士事務所を経営していったらいいかの…

先輩税理士のお話(芳賀保則)

ここでは税理士登録後にどのようにキャリアを築き、税理士事務所を経営していったらいいかのヒントをお話したいと思います。 2006年12月 税理士試験合格(簿記論・財務諸表論・法人税・消費税・相続税)

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  • 合格後に絶対聞いておきたい先輩税理士の話

    税理士試験合格おめでとうございます。税理士登録をすれば立派な税理士です。 これから税理士として活躍する皆様にぜひ知っておいて欲しい情報をまとめてみました。

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なぜ僕は無償で一時支援金の事前確認をしているのか。

一時支援金がはじまりました。法人で60万円、個人で30万円受給できる一時支援金ですが、持続化給付金の時の不正受給を防げなかった反省を生かし、事業を本当にしているかどうか専門家が「事前確認」するという制度が新たに加わりました。この事前確認ですが早ければ10分で終わる可能性もありますが、へたすれば60分かけても確認できないということもあるわけです。しかし、規定によると専門家への謝金は「税込1000円(=実質909円」となっており、ヘタすれば最低賃金以下の制度設計になっています。

    • インボイス増税対策~業務委託スタッフを抱えているサロンの事例

      業務委託スタッフを抱えているサロンの相談事例 ⭐年収300万円×10人の業務委託スタッフがいるサロンの例 【現状】 売上 6000万円(税額600万円) 原価 3000万円(税額300万円) 消費税納税額 600万ー300万=300万円 【インボイス制度開始後】 スタッフがインボイス登録せず免税事業者のままだとすると 消費税納税額 R5-R8 600万ー300万×0.8 =360万円  (実質60万円増税) R8-R11 600万ー300万×0.5=450万円

      • 【レジメダウンロード】東京青年税理士連盟_合格後先輩税理士に聞いておきたい先輩税理士の話_20200122

        東京青年税理士連盟の研修のレジメです。ご自由にダウンロードください。 (研修内容)合格後に絶対聞いておきたい先輩税理士の話 ~事例を参考として~」 日時:令和2年1月22日(水)18時30分~20時30分 会場:東京税理士会館

        • 【紹介】芳賀保則(はがやすのり)

          税理士・中小企業診断士・(一財)生涯学習開発財団認定コーチ 税理士法人ハガックス 代表社員 起業&承継コンサルティング有限会社 代表取締役 1970年12月 生まれ 2006年12月 税理士合格(簿記論・財務諸表論・法人税・消費税・相続税) 理系大学院卒業後は東京ガス㈱にて技術者として整圧所の設計や技術に8年従事。のち社内公募にて経理部のシステム開発プロジェクトにて2年間勤務。30歳を超えてから2年間休職し税理士試験に専念。資格取得・退職後は、父親の会計事務所にて所属税理

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        なぜ僕は無償で一時支援金の事前確認をしているのか。

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        • 合格後に絶対聞いておきたい先輩税理士の話
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          Ⅵ.税理士資格の魅力の再確認

          1.税理士の魅力①経営者と直接仕事の話ができます ・経営者が部外者と仕事の内容で話をする相手は、得意・仕入先・銀行・士業です。  ・経営者が悩みの相談ができるのは士業と同業者ぐらいです。 ・相談内容は税務だけではありません。 ・税務以外の相談を多く受けるには聴く力が重要。   ⇒傾聴力/質問力/コーチング ②仕事を一緒に進めていけます ・こちらが望めばどこまでも相手の企業にかかわっていくことができます。 ・どこまで関わるかは自分次第。  ボランティア・報酬なしで関わることな

          Ⅵ.税理士資格の魅力の再確認

          Ⅴ.開業税理士・社員税理士が経営者として考えるべきこと

          開業税理士・社員税理士が経営者として考えるべきことを整理してみました。 1.サービスの内容は①あなたが提供したいサービスは何か?  ・記帳代行や申告書作成だけでも差別化できる  ⇒事前のリマインド、節税の提案、決算内容の詳しい説明、親身な相談、短納期 ・個人の確定申告をやるか、資産税専門とするか ・税理士資格にとらわれず、強み・チャンスのある方向にシフトしていく ②ターゲット(ペルソナ)は? ・法人顧客の売上規模、業種、業歴、地域 ⇒売上高3,000万円まで、1億円ま

          Ⅴ.開業税理士・社員税理士が経営者として考えるべきこと

          Ⅳ.どのような税理士を目指すか

          昔は税理士の資格さえあれば独立して食べていけたようですが、、、 1.事業会社にて勤務・どうして税理士を目指したのか(どうなりたい?) ・サラリーマンを辞めるかどうかの究極の判断(将来の目的は) ・税理士業界は厳しいというのは20年間毎年言われ続けてきました。 ・税理士事務所は将来なくなる?(そんなわけない) ・退職後に税理士登録という道もあるが、どんな税理士を目指すのか ・副業(自宅で開業税理士)という選択肢はあるか ・税理士登録をせずに青税の準会員として活躍 2.税理士

          Ⅳ.どのような税理士を目指すか

          Ⅲ.税理士の業界をさらっと紹介

          幅広い知識と人脈を得るためには、業界でバランス良く立ち回りたいところ。 ① 日本税理士会連合会 ② 東京税理士会(東京地方・千葉・関東信越)、支部 ③ 各部の名称(調査研究部⇒調研、税務支援対策部⇒税対)、支部で役員になるには、、 ④ 関連団体(政治連盟、協同組合、TAAけんぽ、退職金共済会) ⑤ 任意団体(女税、青税、他) ⑥ 税務ソフトのユーザー会/税理士同士の勉強会 ⑦ 税理士向けコンサルティング会社 ⑧ 税理士紹介会社 あなたがご自身のキャリアを築くためには、どの

          Ⅲ.税理士の業界をさらっと紹介

          Ⅱ.どうやって知識・経験を得るか

          インプットは当たり前、仕事で対価を得るためにはアウトプットを増やして、経験値をあげていく必要があります 勉強方法① 月間・週間の税務関連雑誌、書籍で勉強・TAINZ ② 税理士会・支部の研修会で勉強  (税理士登録者は年36時間受講義務がある) ③ 東京青税の研究部(税法学原論/判例研究会)の研修・実務研修部の研修・六青会研修などで勉強 ④ 東京青税のディベート、シンポジウムなどに参加 ⑤ その他の税理士同士の勉強会に参加 ⑥ 他の資格試験の勉強 知識・経験を得るコツ・勉

          Ⅱ.どうやって知識・経験を得るか

          Ⅰ.税理士として今後どんな知識が必要か

          税理士としては税法の知識はもちろんのこと、税法以外の知識も必要になります。 ① 合格科目以外の科目の勉強を(法人・所得・相続・消費は必須) ② 税務調査・裁決事例・不服申し立て・判例 ③ 税務署とのやり取り、税務職員の役職、国税通則法、調査の事前通知制度 ④ 毎年の税制改正、税制改正大綱の熟読 ⑤ 相続税対策・事業承継税制、法人顧問は相続税を知らないでできるか。 ⑥ 国際税務(非居住者の国内での税務、海外における税金申告) ⑦ M&A(株価算定) ⑧ 会社法の知識(議事録・

          Ⅰ.税理士として今後どんな知識が必要か