ハダシノステージ

福岡県の筑豊地区にある田川郡香春町から発信するコミュニティメディア。 暮らしの日常に溢…

ハダシノステージ

福岡県の筑豊地区にある田川郡香春町から発信するコミュニティメディア。 暮らしの日常に溢れている”人の集い”を発信することで、ローカルならではの新たな一面を探っていく。

最近の記事

vol.8〈採銅所地域コミュニティ協議会〉ー子どもとか じいさんばあさんとか 関係ないちゃん

 緑に囲まれた校舎に、夏を呼び込むひぐらしの声が響きます。旧採銅所小学校の表札を残すコミュニティセンター採do所(以下 コミセン)、かつて学びの場であったこの教室で今日は週一回の学習塾が開かれる日です。「お家にいても勉強せんけん来とうと。遊びながら勉強できるけん楽しいんよ。」夏真っ只中、肌を赤く焼いた子ども達が、勉強道具が入ったリュックサックと、サッカーボールを脇に抱えて嬉しそうに教室に向かいます。 子ども達って友達思いなんですよ  「今日はみんなでちょっとしたゲームをし

    • Vol.7 〈香春・グラウンドゴルフ〉-ギャラリー

      • Vol.7 〈香春・グラウンドゴルフ〉インタビュー 満井 実 さん

         初夏の日差しの中、香春町運動公園では沢山の方がグラウンドゴルフに夢中になっています。雨の日以外は、ほぼ毎日集まっているという「香春グラウンドゴルフ同好会」の方々。早朝のグラウンドに響く「コツン」という音がとても心地よいです。  今回はそんな香春グラウンドゴルフ同好会の方々にお話しを伺いました。 ____あまり聞き馴染みのない「グラウンドゴルフ」ですが、どのぐらい前からされているのですか? 満井さん もう40年近くなるかな、田川でグラウンドゴルフしよる人がおってね、楽しそ

        • vol.7〈高野・グランドゴルフ同好会〉−日常の一部ですわ

           高台にある香春町総合運動公園の一角から 「コツン」と、心地のよい乾いた音が聞こえてきます。初夏の日差しが眩しいグラウンド、カラフルな旗を囲んで沢山の方達がグラウンドゴルフに夢中になっています。  「もうかれこれ40年近く前になるかな、田川でグラウンドゴルフをしよる人達がおってね、楽しそうやないかって思って自分も真似てみたんよ。実際にすごく楽しくてね、そっからずっとやっとるね。」そう話すのは御年99歳の満井さん。近所にある空き地やセメント工場のグラウンドの一部を借りて始めた

        vol.8〈採銅所地域コミュニティ協議会〉ー子どもとか じいさんばあさんとか 関係ないちゃん

          Vol.6 〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉-ギャラリー

          Vol.6 〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉-ギャラリー

          Vol.6 〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉インタビュー 山本 浩 さん

           地元有志が集まりボランティアで食事を提供したり、様々な活動や体験を通じて地域で子ども達の成長を見守り、育てていくコミュニティ「キッチン小春ちゃん」。地域住民や町職員も気軽に訪れるほか、地元香春思永館(義務教育学校)ボランティア部の生徒や県立大の学生などが手伝い一緒に遊んだり宿題をすることもあるといいます。  今回は、そんなキッチン小春ちゃんに携わる方々にお話を伺いました。 ____キッチン小春ちゃんはどのようなキッカケで始められたのですか? 山本さん ずっと昔から地域の

          Vol.6 〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉インタビュー 山本 浩 さん

          vol.6〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉ーみんながいるから成り立つっちゃん

           空が橙に染まり冷えた風が肌を刺す夕暮れの頃、ここ香泉荘には学校終わりの子ども達の賑やかな声が響きます。まだ冬の時期だというのに半袖で走り回る子ども達の姿は、見ている側も寒さを忘れる程のものがあります。「おお、今日もみんな元気しとるな。」机や椅子の準備をしながら子ども達とおしゃべりをする山本さん、キッチン小春ちゃんには特別な思いがあると言います。 自分の住む地域に 何か恩返しができないかな  「大きな子ども会のような感覚かな。今は子ども達が集まるきっかけがあまり無いですか

          vol.6〈子ども食堂・香春町キッチン小春ちゃん〉ーみんながいるから成り立つっちゃん

          vol.5〈新町・香春神社しめ縄作り〉ーギャラリー

          vol.5〈新町・香春神社しめ縄作り〉ーギャラリー

          Vol.5 〈新町・香春神社しめ縄づくり〉インタビュー 筒井 佳治 さん

           香春岳の麓に佇み、四季折々の姿を見せてくれる香春神社。12月に入ると、香春神社運営委員会の方々と地元地域の方々が集まり、今年一年を見守ってくれた神様の化粧直しを、また地域の豊穣を願い、しめ縄の取り換え作業が行われます。  今回は、そんな香春神社のしめ縄作りに携わる方々にお話を伺いました。 ____香春神社に祀られているこの大きなしめ縄は、どのようにして作られているんですか? 筒井さん このしめ縄はね、もち米の藁を使っとるんですよ。もち米の藁は粘り気があってしなやかやから

          Vol.5 〈新町・香春神社しめ縄づくり〉インタビュー 筒井 佳治 さん

          vol.5〈新町・香春神社しめ縄作り〉ー今年の縄もよかね

          みんな元気しとるやか?って心配が、毎年この日に晴れるっちゃんね  香春町の代表的な山である香春岳。その麓に佇み、歴史と伝統ある文化を地域と共に歩んできた香春神社は、地元に愛され、長きに渡りその姿を変えることなく現在に至ります。  今日は年に一度のしめ縄作りの日。朝靄の境内に地元の方々が集まり、息つく間もなく早々にしめ縄作りの準備に取りかかります。「毎年十二月第一日曜日は、年納めに翌年のしめ縄を作るんよ。この作業が始まると年の瀬を実感するっちゃんね。」と大森さん。香春神社運営

          vol.5〈新町・香春神社しめ縄作り〉ー今年の縄もよかね

          vol.4〈香春・道草の会〉ーギャラリー

          vol.4〈香春・道草の会〉ーギャラリー

          Vol.4〈香春・道草の会〉インタビュー 会長 原田 忠 さん

           香春町にある山々の整備を20年以上にわたりボランティアで行っている団体「香春・道草の会」。自分達も楽しみながら地域を盛り上げようと、登山道の開拓や整備、案内板などの設置を行っています。また、整備活動の他にも定期的に登山イベントなどを実施して、香春町の山の楽しみを多くの人に伝えています。今回はそんな道草の会の方々にお話を伺いました。 ____道草の会の皆さんは、香春の登山道整備や、山の保全活動をボランティアで行っていると伺ったのですが、どういった経緯でこの様な活動を始められ

          Vol.4〈香春・道草の会〉インタビュー 会長 原田 忠 さん

          vol.4〈香春・道草の会〉ー作業は登山の延長かな

           「おーい!晴れ男は誰だ?」「俺だよ、日頃の行いがいいもんでね。」朝露に濡れた初夏の林道からユーモラスな会話が聞こえてきます。ここ牛斬山の登山口に草刈り機やチェーンソーを担ぎ集まるのは<香春・道草の会>の方々。「口では冗談ばっか言うとるけど、よう働くんよ。」と藤井さん。「ほんとゆるい集まりよね。」「お堅くないとこがいいやんね。」と続くと、今度は女子会が始まります。  道草の会は香春町の山道保守を目的に活動しているボランティア団体。高校時代は同じ生物部(部活)の仲間で、50年

          vol.4〈香春・道草の会〉ー作業は登山の延長かな

          vol.3〈矢山・民泊村井屋〉ー ギャラリー

          vol.3〈矢山・民泊村井屋〉ー ギャラリー

          Vol.3〈矢山・民泊村井屋〉コラム 店主 村井 勇輝 さん

           「地域の方との相性が良かった。」香春町に引っ越してきた当初は地域の方たちからの大歓迎を受け、ほとんど自宅に帰らなかったと言います。ようやく落ち着いた頃には地域の盆踊りや、太鼓の練習などに駆り出されました。 「田舎って実は忙しいんですよ、でもこういった風習や文化が当たり前にある事に感激しましたね。」地元のお誘いはほとんど断らなかったという村井さんはすぐに地域に馴染んでいきました。  そんな村井さんは、自身の移住経験から、自宅1階部分を地域の住民と出会う交流スペース兼、移住希

          Vol.3〈矢山・民泊村井屋〉コラム 店主 村井 勇輝 さん

          vol.3〈矢山・民泊村井屋〉ーもっかい来てくれたら嬉しいなっち思う

           春先の夕方、小川のせせらぎが心地よい西日の差しこむ矢山、段々畑のような集落の一角からパチパチと炭火を起こす音が聞こえてきます。ここは民泊村井屋。  「カレー持ってきたぞ、はよ食べようや。」大鍋を両手に抱えて登場したのは六田さん、魚会で大勢が集まる時は決まって大鍋を持って登場するそうです。この日はみんなから大好評のカレー、完成まで8時間掛かったという大作から溢れるスパイスの香りが食欲をそそります。  「俺たち魚釣りが趣味なんよ、釣っても自分らだけじゃ食いきれん時があるきね、

          vol.3〈矢山・民泊村井屋〉ーもっかい来てくれたら嬉しいなっち思う